阿蘇山じゃ死ねない

121 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/04/20(水) 16:00:37.46 ID:NgpFoD/rO [1/1回(携帯)]
山に詳しい人なら知ってる話でしょうか。 
怖い、の意味合いが違うのは自覚してますが、山の話……。
昔「心に残るとっておきの話」シリーズか他の本だったかで、阿蘇山に一人で登って火口を見た帰り、どうしても火口に飛び降りたい衝動に支配された、って話を読んだ。 
特に死にたい願望はなかったのに、とにかく火口に飛び降りて死んでしまいたくなったんだとか。 
で、火口に戻ろうかどうしようかうろうろしてたら、バイクの兄ちゃんが話しかけてきて、下まで一緒に行く?的なことを言われたそう。 
兄ちゃんは語り手が丁寧に断ると、何でもないように走り去ったが、さっきまで死にたかった気持ちが、どこかに行ってしまった……

って話でした。

同じ頃、高校の教師が「阿蘇山じゃ死ねない」って言いまして。 
死ねないってどういう……て思いながら、阿蘇山に近い出身のお母に聞いてみたんです。

そしたら 
「阿蘇山の火口は、岩がごつごつ飛び出してて、飛び降りても溶岩に落ちれないから、死ねないんじゃないの」 
と……。 
運よく全身打撲なら即死だろうけど、じゃなかったら、骨折とか擦り傷打撲で、岩の上に取り残されるんじゃない?って。 
そのまま熱気に充てられて、苦しみながら死ぬこともあるだろうねぇ……とかとか。

でもお母が言うには、他の活火山は知らないけど、お母が子供の頃(50年くらい前)は、年に数件、阿蘇山で自殺があったらしいです。

自殺が分かる=燃えてない、だろうけど、=死んでない、じゃないってことですよね……阿蘇山は……。 
てか、阿蘇山はガスのせいで、綺麗に火口が見える日が一年に数日なんですよね? 
打撲で済んだとしても、見つけてもらえず……ってことも……。

怖くないうえオチもなくてすみません。

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