集会

48 :本当にあった怖い名無し:04/09/10 21:23:18 ID:YkCpFUyo
親が某宗教を崇拝しているおかげで、私にもよくその宗教の集会のようなもののお誘いがあった。
ものすごくうとましかったのだが、しつこかったのと、その人自体はいい人だったので仕方なく一回だけ連れて行かれることになった。 
東京であった集会のフィルム上映会らしく、お偉いさんが「分かりましたか」と言えばそこの会場にいる人も「はい」と言って手を挙げる異様な風景。 
それですでに引きまくっていたのだが、次に始まったのが発表会。 
いわゆる『私はこれだけ教団に寄付したからこんなに幸せになりました。 
みんなもいっぱい寄付しろや』的なこと。 
「あほらしい…」と思っていたののだが、2人目の時にちょっとした異変がおきた。 
男の人が喋ってる最中で何度も言葉につまり、どんどん呂律がまわらなくなってきた。
「おかしいな??」と思っていたが、まわりはなんのざわつきもない。
スタッフ的人達もただただ無表情に見てるだけ。 
しまいにその男の人はあわあわと震えて、泡を噴いたみたいな感じでその場にバターンと倒れてしまった。 
それでも回りは誰一人無関心。
さすがに心配になった私は、自分だけでも助けに行くべきかと立ち上がりかけたその時、やっとスタッフが2人出てきてその人を担いで裏に引っ込んだ。 
その後何事もなかったように発表会は続いて、集会は終わりを告げた。 
周りの人達は「今日の発表会も良かったね」「集会最高だったね」 
などと和気あいあい。誰もあの人のことは口にせず。 
その後駐車場から出るのに時間がかかったが、救急車がくる気配もなかった。 
何故発作か何かで倒れた人を、あそこまで放置するのだろうか。 
この宗教は恐ろしい…と決定づけた出来事だった。 

前の話へ

次の話へ