馬鹿仲間

4 :1/2人間◆GuNF5uVDXNei :2014/05/25(日)18:47:33 ID:Cj1MQkoCd × 
俺がまだ四国に住んでた頃の昔話をしようと思う。 
20年位前、元族仲間の馬鹿連中達と一緒に日本中の心霊スポット巡りをしていた。 
そりゃあらゆる所に行ったよ?〇〇トンネルとか〇〇村だとかネット上に氾濫 
してるメジャーな心霊スポットやパワースポットは全部巡ったしオカルト系の 
業界人とかからも色々と情報を仕入れて表には出ない所とか、入っちゃいけな 
い所に入ったり、やってはいけない事を俺達は何でもやった。 
チンポ地蔵だとか問題にならない位のここに書けない位のバチ当たりな事を相 
当やったwww 
具体的にはお墓に小便かけたり、骨壷勝手に盗み出して肥溜めに全部捨てたり 
賽銭箱を便器代わりに野糞で満杯にしてやったりお供え物をグチャグチャに踏 
みつけるとかは当たり前で、女子禁制の所に女団体連れて土足で上がって王様 
ゲームしたり、注意しに来たおっさんとかを砂にして山奥に捨てたり(半殺し 
だったしまさか死んでは無いとは思うけど・・・ゴメンナサイ(^_^;))古寺に 
火を付けてボヤ騒ぎ起こしたりとにかく霊的なものが怒りそうな事は何でもや 
った。 
立ち入り禁止の遺跡みたいな所に侵入して鏡とか土器とか陶器とか埴輪とか 
ヤバそうなモンを片っ端から地面に叩きつけて割りまくったり人骨に油性マジ 
ックで落書きとかしたのも一度や二度では無いし頼まれて仏像とか地蔵を盗み 
出したり、燃やしたりした事もあったしもしかしたら重要文化財かもしれない 
物を破壊してしまったかもしれない(いくらなんでもやりすぎたと今では反省 
してる(^_^;)ごめんなさいww) 
趣味でそういう事をずっとやってたけど仲間で誰一人幽霊を見た奴は居なかった。 
「霊なんているわけねえのにな」とか「祟れるもんなら祟りやがれ!」とか言 
いながら毎日日本中を巡りながら好き勝手やってた。 
そんなある日の事。 
馬鹿仲間の一人の白石(仮名)が死んだ。 
死因は交通事故。科学物質を積んだトラックと交通事故を起こした。 
トラックの積んでいた劇薬を全身に浴び皮膚がドロドロに剥がれ破れた皮膚か 
ら内臓が飛び出して死んでしまったそうだ。 
事故当時は深夜で事故現場周囲には人は居らず数時間苦しみ抜いて死んでしま 
ったと聞いている。 
後味の悪い事件だけに馬鹿仲間の3/4はビビって心霊スポット巡りに二度と来 
なくなった。 
で、残ったのは当時の俺と同じく全く霊とか信じて無かった強者揃いだった。 
霊は誰一人信じて無かったが、皆で白石の弔い合戦をしようという事になり 
最後に白石と行った山奥の心霊スポットである某廃社に行くとガソリンを廃社 
にたっぷりとぶっかけて火をつけた。 
火の回りは早く危うく死人が出る所だったけれど一応全員が無事だった。 
けっこうな山火事になってTVでも放送されたのを覚えている。 
その3日後。火事で西口(仮名)が死んだ。西口は一番付き合いの長い馬鹿仲間 
だったが今回の神社放火の時には居なかった。 
この時点で俺は動揺してたけど、周りの馬鹿仲間も信じ始めていた  
「祟り」ってやつを。 
そんで霊に対して逆ギレ出来るのが俺等の凄い所だった。 
西口が最後に行った廃堂に全員で行くと、木製の仏像の前で「どもーお礼参り 
っす!今日から毎日ここでウンコひり出し御百度参りしますけんヨロシクッ!」 
と吐き捨てて10人位でウンコをして帰った。そのついでに近くの廃屋を7、8件 
放火してやったww 


だけど今度は何も起こらなかった。 
1週間が過ぎた頃にまた馬鹿仲間の中川(仮名)がおもしろい事を考えついた。 
「もう、あの仏像ぶっ壊そうぜ?そんでさあの寺肥溜めにして糞神様祀ろうぜ?」 
糞神様とは昔馬鹿仲間が図書館からパクって来た漫画のタイトルで内容は忘れた 
がそのタイトルにちなんで馬鹿仲間の間では仲間のマスコットキャラみたいなも 
んだった。 
「いいね!やろう!やろう!」と俺は言った。 
翌日、皆でお堂から仏像を庭まで運び出して斧でバラバラに細かく叩き割って焚 
火にくべながら「なあ?昔やってた糞神踊りしようぜ!」と中川が言い出した。 
糞神踊りとは俺等が学生時代にパシリの同級生達によく踊らせていた踊りで、糞 
神様を読みながら俺達が思いついた踊りだ。 
素っ裸になって体中に恥ずかしい落書きをされ卑猥な踊りを躍らせるという一種 
の罰ゲーム。 
燃え盛る仏像の横で皆で酒盛りしながら大笑いして中川の糞神踊りを眺めていた。 
思えば俺の人生の中で最後に笑ったのはこの時になるんだろうな。 
その日以来、廃寺には馬鹿仲間達で通った。毎日酒盛りしながら糞神踊りをした。 
毎日毎日毎日毎日… 
そして1月は経った頃か?その頃になると全員正座して一列になって中川の糞神踊 
りをじっと見つめているんだよ。 
何が面白いのか知らないが朝から晩までずーっとずーっと。 
中川はもう既に発狂しているのか元の糞神踊りとは似ても似つかない奇怪 
な動きで踊り続けている。 
異様な光景が目の前に広がっている。 
マジックで書かれた体の落書きも今では汗と垢で原型を留めず異様な呪文 
の様にしか見えなかった。 
一日一日、俺は毎日仲間が減っていくのに気が付いていた。 
「こんな気味の悪いもんに付き合いきれるか!こんなんに取り憑かれやが 
って・・・情けない」そう吐き捨てると俺は以降廃寺に行かなくなった。 
だけど、その数ヶ月後、俺はある人に頼まれて廃寺に向かっていた。 
中川達が居た…残っているのは8人位か?中川の手には鎌が握られ、 
あの異様な踊りを踊っている。 
俺は、まあ呪いってのはあるんだなとこの時から信じる様になった。 

話はここで終わり。 

儀式はどうなったかって?もう儀式はやって無いよ。 
その日の帰りにトカレフでその場に居た全員を撃ち殺してその寺の庭に埋めたんだから。 
俺は助けようとしたけど、もう殺さないとダメだとある人に言われた。だから俺が殺した。 
そんだけ。 
今の俺?関西の某所でヤクザやってるよ、呪い専門の。 
最近じゃ体中に癌が転移して余命3ヶ月だww 
今は仕事で東京に居る、明日3人程消す予定。以上。 

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