すりガラス

545 :本当にあった怖い名無し:04/08/22 21:46 ID:Emq3qcUr
私が小学4年生ぐらいの時の話。 
今はもうないけど、築50年以上の古い家に住んでた。 

それで、ある日学校から帰ってきて、いつも通り皆学校や仕事でいないから図書室で借りてきた本を居間で寝転んで読んでた。 
その時いた居間は、隣の寝床を仕切る障子があって寝床には廊下(台所やトイレ、離れに出る道に続いてる)を仕切るすりガラスの戸があった。 
障子がその時には30cmぐらい開いてたんだよね。 
本を読んでたら、トントンという音がしたから、顔を上げたらすりガラスの向こうに長いソバージュで白いシャツ、青いジーパンを履いた女の人がたってた。 
その時、なぜか私は二番目の姉だと思っちゃったんだよね。 
なんかいちいち命令してきて、アイス買って来い、マンガ買って来いって言ってくるから、あーどうせろくなことじゃないなと思って無視してしまった。 
3ページぐらい読んで家には私以外誰もいないということに気づいて、パッと顔を上げたらもう誰もいなかった。 

数年後、すりガラスだと向こうにいる人は影に見えて、着ているものなんか分からないことに気がついた。 

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