青黒い犬

887 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 00:02:20 ID:WwmgenYaO
家系のオカルトと呼んで良いのかわからないが…
家の母方の実家の男衆が、みんな『青黒い犬』に追い掛けられるらしいんだ。一人の例外も無く。 

じいちゃんはその青黒い犬ってヤツに追われたらしく、青森から青函トンネルを使って姿を消し、
二年後北海道から帰って来た。

叔父貴は、ミュージシャンとして渡米する直前に青黒い犬とやらに追い掛けられ、
東京の大学から群馬の布団工場で発見された。これが一年。

そんで入り婿になった外様のAさんまで、「青黒い犬に追いつかれた」って電話で言い残した後、
富山県で首が折れた状態で発見された 

逆に、実家からよその家に婿入りした男の人は二人いたが、その人達は何も起きなかったらしいんだ。
少なくとも今のところは。
今から14年前、親戚を解散させたんだがね。

結局、親戚内でも青黒い犬の話題は厳禁らしく、男衆しかその犬がなんなのかわからない。
誰も語ろうとしないし、聞いてもいけない。

おふくろ曰く、
「私は○×の家から出て嫁に入ったから、アンタの所に犬は来ないから安心しなさい」って言われたんだが… 
ちなみに母方の家は青森県だ。
誰かこの青黒い犬とやらに近い妖怪や伝承知らないか?頼む。


889 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 00:34:03 ID:l/NgosU4O
久々にすっごいの来たなオイ 
青でも黒でもなく青黒い犬… 
この青森の〇×家を名乗る男は、みんな追っかけられるってこと? 

890 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 01:08:27 ID:4UxNQzcJO
>>889 
はい。家の実家の男衆だけで、女衆には一切ない怪異なんですが…必ずなんです。
入り婿さんのように死んでしまう人もいます。
みんな、青黒い犬に追われると…
頑固で暴君だったじいちゃんや、オシャレで挫折知らずだった叔父貴なんかも、
人が変わったようになってしまったみたいらしくて…(母の談によれば)

あと共通するのが…みんな成人してから、らしいんです。
じいちゃんは家督を叔父貴に譲った時、叔父貴は大学卒業間際に。

891 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 01:25:38 ID:1rT70Jmr0
青函トンネルと言うことは、津軽地方? 
母方が津軽方面だけど、青黒い犬は聞いたことないな…

892 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 01:27:10 ID:4UxNQzcJO
>>891 
ぶっちゃけてしまうと、弘前なんです。はい

896 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 11:08:56 ID:hcHYqAPtO
俺は東北、岩手なんだが、狼のことを御犬様ってよぶ地方があるぞ。 
御犬様はただの動物じゃなくて、妖怪に近いイメージだ。 
まあ、関係あるかわからんし、あおぐろいかわからんが。 

897 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 11:33:42 ID:l/NgosU4O
わしも狼に一票。
普通単純に犬といえば、地理的にほぼ逆方向だし、犬→野犬→犬の原型→もしや狼?と連想できる。
狼だったら青(蒼)って表現もありだね。なんかちょっとモノノケ姫みたいw 
ただ、青森に狼関係の伝承があるかは不明…ちょっと図書館行ってくるかな。

898 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 11:54:02 ID:QDO8b/NqO
御犬様(狼)はあちこちに伝承あるよ。
場所によって、大口真神で神様だったり、神様に使える神使だったり、山の神だったり、いくつも説がある。
一番有名なのは三峯になるのかな?
三峯の御犬様信仰は東北まで広がってたはずだから、青黒い犬は狼かも知れないね。

899 :887:2009/08/10(月) 12:22:35 ID:4UxNQzcJO
起きてみたらたくさんのレスがついていて驚きました…ありがとうございます。本当にビックリです。
やはりここに書き込んで良かった。

御犬様信仰…というのは初めて耳にしました。妖怪関係なら少し知っていたつもりでしたが…。
復習のつもりでスレをさかのぼってみまたしたが、犬神関係は薄そうです。
(破門されたようですが、仏教らしいです)

そして、青黒い犬ですが、過去に母が失踪した兄に(叔父貴ですね)ごり押しして聞いてみた所、
「真っ黒い何かに青い炎や光が燃えていて、荒い息づかいの生き物」らしいです…
現れると、何か金属を引きずってる音がするそうです…
だから「犬に近い獣でないか」という事です。

叔父貴とは現在連絡がつきません。親戚を解散させてしまってから。

900 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 12:33:32 ID:68z7eJXh0
>>899 
黒魔術(西洋)の黒犬っぽい感じもするし、
犬神も色んな形があるから、一概に犬神じゃないと言えないよ。 
先祖の男衆の誰かが、『呪い』をかけられたのかもね。

902 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:05:24 ID:hcHYqAPtO
俺の知ってる御犬様は、犬神様じゃないんだよなあ…。 
妖怪、あるいは狼…みたいな。うう。上手くいえん。 
ただ、御犬様は、子供と女が好きなんだよ。だから男だけってのが…気になるな。 

あのな、おまいさんの家系な、付き物付きの家系じゃないか? 
もしか、青森にもいると思うが、拝み屋に縁づいてないか? 
あるいは…独自の土着の信仰もってるとか。

903 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:08:24 ID:QDO8b/NqO
>>898だけど 
御犬様は妖怪じゃないよ。むしろ神様の系列。
呪術の線もあると思うけど、神様の障りの線もあるかもね。
狼は山の神様、もしくは使いだったりするから、神域を荒らした人が先祖にいたとか…

904 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:09:07 ID:K2VpDfEaO
親戚を解散って家系消滅させる?凄い荒治療

907 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:18:16 ID:4UxNQzcJO
>>900
呪い…ですか。そのような類をかけられるような節は…せいぜい家が元地主だった、ぐらいのものしか。
男衆はそれぞれ事業を抱えてますし、恨みを飼うとすればそれくらいで。
ただ、怪異そのものは大正前からあるようです。

>>902 
日蓮宗→破門→浄土真宗(現在)と宗旨は変わってますが、特別な信仰や拝み屋のようなものとは縁遠いです。

909 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:25:36 ID:4UxNQzcJO
>>903 
地主や不動産関係を事業にもっていた人はいましたが(叔父貴など)、
犬に追われてから帰って来てから始めたので、なんとも…
山林など所有出来るほどお金持ちではないようで。

>>904 
叔父貴がただ一人、東京などに行って地元から離れた人間だと言うのもあると思います。
「遺産や犬絡みが嫌になって、怒りに任せて解散させたのが本音じゃないか」と母は言っていました。

910 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:27:41 ID:hcHYqAPtO
んー…。気になるんだが、何故おまいさんとこの男衆が、甘んじて、その運命を受け入れてるんだ?
北東北地方には、拝み屋も、イタコも、わりと生活に根付いてるじゃないか。
何故、祓わない。逃げきれないもんなのか? 


911 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:36:45 ID:4UxNQzcJO
>>910 
母曰く、「拝み屋は下北」(恐山の事?)らしく、伝手がないようです。

お祓いのようなモノはしたかどうかわかりませんが、一人残らず追われているようなのでなんとも…
あと一人残っています。叔父貴の息子です。そろそろ成人するので少し不安です。

916 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 13:59:36 ID:QDO8b/NqO
>>909
保有とかじゃなくて、神域の木を伐ったとか、石蹴ったとか小便とかで、土地を汚したとかだよ。
うちの叔父さんがそれで酷い目にあった。

弘前で一つ思い出したんだけど、その地域で狼を祠に祀ったりしてる? 
父のはとこで、弘前に婿に入った人がいて、その縁で父は弘前に何度か遊びに行ってたんだけど、
お土産話で狼の祠の話を聞いた事がある。
近所のお稲荷さんを見ながら、「むこうは狐じゃなくて、狼だったぞ~。なんか強そうだよな」って。
父は亡くなってしまったし、今は付き合いがないから確認出来ないけど…
弘前も広いし、青黒い犬が狼と確定したわけじゃないから関係ないかな…

917 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 14:01:26 ID:4UxNQzcJO
>>915 
何かかけられた呪いなら大成功かも知れませんね…親戚も解散しちゃいましたし…拝む意味ないかも。

918 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 14:17:52 ID:4UxNQzcJO
>>916 
ありがとうございます。何せ、戦争を経験したじいちゃんより前の時代からの怪異なので… 
もしかしたら、罪深い行いをしたのかも知れません。
なにせ、日蓮宗のお寺から本尊を売り飛ばした罰当たりな家でして。(それで破門に) 

母にも今聞いて見ましたが、青黒い犬の話と感づかれて「覚えてない」と言われました。

919 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 15:01:43 ID:hcHYqAPtO
神様の怒りを買ってんなら、ある意味納得。 
お祓いもなにもあったもんじゃないか…。 

なるほど、それなら甘んじて、祟りを受け入れるよな。罰だもんな。
ついでに、子々孫々に祟り続けるためにも、直系は殺さない。

920 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 15:13:11 ID:4UxNQzcJO
>>919 
です、ね…ただ、仏教に呪術のようなモノってあるんですかね?
なんとなくこのスレでの意見を聞いていると、呪いかなにかかと… 
だとすれば、青黒い犬って一体なんなんだろう…仏様に犬って言うのもあまりイメージがわかないです。

921 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 15:23:04 ID:4UxNQzcJO
あと…本尊を叩き売ったのは昭和中期です。直接的な怪異の原因ではないのかも…

925 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 16:38:29 ID:5RplXTtiO
大正からという事だから、そのちょっと前に何かあったんじゃないのかな。 
例えば祭っていた事が正しく伝承されなくなったとか、後継者への儀式が絶えたとか。 
直系を絶やす事をしないのは、宿主を死なせると自分が困るからとか。 
でも直系を追い掛けてくるのは、祭っていた人間の契約か何かが完全に破棄された訳ではないから…とか。 
何かの読みすぎ…っぽいですね、すいません。

927 :本当にあった怖い名無し:2009/08/10(月) 16:45:33 ID:4UxNQzcJO
>>925 
すいません。母も大正時代の事までは知らないと思います。
私が知る限りでも、おじいちゃんの時代までなので… 

親戚解散してから怪異の話は聞きませんが、途切れてくれる事を祈ります。
もう○×家はなくなったのと同じなんですから…

前の話へ

次の話へ