サンタクロースのお面
13 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/24 14:33 ID:9XHTngyl
うちの妹が小6の時に体験した話。およそ10年前。
ちなみに筆者は4つ離れた兄です。
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クリスマス前に、サンタクロースのお面つきのお菓子を買ってきた。
クリスマスの次の日の夜(つまり26日)、
風呂から上がって2階の自室に戻ると電気が消えていた。
室内灯は風呂に向かうときに、
テレビもろとも点けっ放しにしていたはずだという。
テレビも消えており、逆に点けた覚えが無い、
テレビの上に飾られた小さなクリスマスツリーの電飾だけが
赤黄青赤黄青と室内をいかがわしく照らしていた。
わけがわからないまま明滅する暗い部屋を覗き込んでいると、
視界の隅で何かが動いた。
ドアの左手に壁沿いに置かれたピアノの、そのピアノの向こうから、
お菓子についていたサンタクロースのお面が
顔を傾げてこちらを伺っていた。
妹は一瞬視界が暗転しかけたらしいが、
次の瞬間家人の誰か(というか兄の私)の悪ふざけだと思い、
剛毅にも
「なんばしょっとか!やめんか!ふざくんな変態が(※福岡県民です)」
と喚き散らした。
ところが、それを聞いた私が驚いて階段を上がってきたので、
今度こそ錯乱して全裸で部屋から飛び出した。
私および後に続く父親母親~これで家人全員~はその場で、
目鼻からの汁まみれで泣き喚く妹から
「どうやら部屋に何者かがいるらしい」ということを聞き出した。
母親が弾かれたように階下の電話に向かう一方で、
親父と私は恐る恐る部屋を覗いた。
部屋の電気は、ドアの外のスイッチで、何事も無かったように点灯した。
サンタのお面はピアノの向こうにも、
床にもベッドや机の下にも見当たらなかった。
窓はすべて内側から鍵がかかっている。
110番で来てもらった2人の中年の警察官のうち一人が押入れを開けたが、
中には布団以外何も見当たらない。
そこからつながる天井裏も、ホコリの様子からそもそも人が入った気配が無い。
妹は12月26日から翌年の2月まで、自室に入ろうとしなかった。