Mちゃん

875 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 02:54 ID:4ujD6Jhh
お決まりの夢パターンなんだけど。 
母が、15年前のある朝、妙に早起きしてごそごそしていた。 
「やだー、こんな早くから何やってんの?」 
と聞くと、これからいとこのMちゃんに電話かけたいという(なんと朝5時半なのに) 
理由は夢。 
夢の中で、母は真っ暗闇にいた。 
地面に立っている感覚はあるけど、どこもかしこも真っ暗で天地左右の分け目が判然としない。 
ふと前方を見やると、そこにいとこ・Mちゃんが立っていた。 
Mちゃんは周囲の黒い空気と同化してるような真っ黒のワンピース姿(何故か高価なベルベット生地だったそうだ) 
口元に真っ白のハンカチをあてがっているため表情はよくワカラナイ。 
「Mちゃん? あらまあ、あんたどうしたの? 元気?」 
最近連絡をとっていなかった母は、Mちゃんにそう問いかけるが、Mちゃんはあいかわらずハンカチを口にあて 
まるで表情を変えない(うっすら微笑したような気もした、と母は言ったけど)。 
そこで、目が覚めたらしい。 
Mちゃんのワンピが喪服みたいな感じだった、と思ったのは、目覚めてからだったそうで 
それで、何かあったんじゃないかと。 
「まさかあ。こんな時間に電話したら迷惑だよ」 
と私は止めたけど、母はもう夢中で強引にTEL。 
・・・そしたら案の定、Mちゃんは数時間前に亡くなっていた。 
持病の突然の発作で、Mちゃんの家族もパニック気味だった。 

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