つぶやく声

443 :名無しさん:2009/09/14(月) 23:38:11 ID:Hx8Nw1IIO

実話です。

去年の夏、友人と三重県にある某有名心霊スポットに行った。
何事もなく帰宅し、後日そこに行った事を先輩に話すと、
『その奥にある診療所がヤバい』
みたいな事を言われたので、早速後輩の幽霊信じませんT、ノリ気ではないS、霊感上等Yと向かう事にした。
自宅から車で30分弱。
先日訪れたスポットを通過し、先輩の言っていた診療所を探していた。
車内は自分と助手席に乗っていたTの会話が殆どで、後部座席は重たい雰囲気だった。
診療所を探し林道を走らせていたのですが、次第に道も悪くなり最終的に行き止まりで(左手には車が通るのは厳しいが道はあった)神社にぶち当たった。
そこでTと『どうする(神社行く)?』と話しているとSが突然奇声をあげた。
俺やTが『どした?』とたずねても、『ごめん、、』と呟くだけで何も言ってくれない。
気味が悪いので神社には行かずに来た道を戻った。
暫く走ると左手に大きな有刺鉄線の張られたフェンスが見えた。
来る時も見た筈だけど、印象にない。
『もしかすると、この奥が診療所?』
俺とTは車を降りて様子を見に行った。が、とても入れる環境ではない事を確認した後、車に戻った。
車に戻りとりあえず一服。
沈黙の中、煙草の煙を目で追う。
すると後部座席からボソボソとS(ずっと無言だった)の呟く声がしたので、俺とTが振り返る。
その瞬間、Yが『○○(俺)さん!早く車出して!』『ヤバい!』と言いながら酷く怯えている。
何がなんだかわからんが煙草を灰皿に押し付け、俺は車を走らせ現場を後にした。

それからコンビニに行き、とりあえずコーヒーを人数分買った。Yは小さく震えており、Sは気分が悪いと外の風に当たりに言った。。
暫くの沈黙の後、Tが言った。
T『Y、お前がビビるて珍しいやん…何があったん?』
Y『煙草吸ってる時さ…Sが何か言うて、それで○○さんとT振り返ったやんか』
Y『あんとき、何て言ったか聞こえた?』
T『ボソボソとしか』
Y『あの時な…俺の袖引っ張って『お兄ちゃんは?』って。女の子の声で…』
T『んなアホな(笑)』

暫くしてSが戻ってきた。
さっきの話をしてみたが、Sは何も言っていない。むしろ覚えていないとの事。
T『そういえば神社のとこでの奇声は何やったん?』

S『○○さんが『どうする?』って言った時に、女の子の声で『こっち』って神社の方から』
『それからずっと着いてきていた。』
『だから怖くて無言だった』

なかなか怖かったです。

乱文すいません。

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