西日
462 :西日:04/07/01 18:25 ID:LC/94eYR
うちの会社はフロアの角部屋に当たります。
部屋から出ると、正面に真っ直ぐ伸びる通路があり、
その突き当たりを左に曲がると給湯所です。
灰皿が一杯になったので、吸い殻を捨て、皿をすすぎに給湯所へ向かいました。
部屋を出て正面をむいたところ、赤いハイヒールを履いた足が丁度角を曲がり、
給湯所に入っていくのが見えました。
先客か、と思いつつ後を追い、角を曲がると、いるはずの女性がいませんでした。
えっ? と思い、辺りを見回しましたが、ここは行き止まりで、
出口らしいものも、流しの後ろに位置する、はめ込み式の大きな窓があるだけです。
確かに曲がったように思ったのですが、いないのならば見間違いだろうと納得させ、
灰皿を洗うことにしました。
皿を洗い終わり、窓の近くに掛けてある布巾を取ろうと振り向くと、
窓のすぐ外を、赤いハイヒールがすごい勢いで落ちていくのが見えました。
これがさっきあったことです。