友人カップルの話

450 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/30 16:46 ID:hTnup407
1 長文スマソ。友人カップルの話。 

ある日、風俗関係の仕事をしている友人から「でる」ラブホの話を聞いた 
二人は、面白半分にそこに泊まった。 
浅草のビ○ーホテルの裏手にあるラブホ。 
女性がお風呂場で殺されたというその部屋は、他の部屋より数千円安く、 
件のユニットバスには新しくペンキを上塗りした跡も残っていた。 

その時点ではまだ、オバケ屋敷気分の彼女。 
やめろよ~という彼の制止も聞かず、女性が殺された様子を話していると… 
 ふふふふっ 
微かに、それでいて部屋中に反響するような女性の笑い声。 
彼も、確かに聞いたという。 
もうその日はエチする気分にもなれず。電気つけっぱなしで一睡も出来なかったとか。 
(私:「すぐ出れば良かったのにー」彼女:「お金が勿体無くて」私:「バカ!」) 

翌日は神田のビジネスホテルに泊まった。 
入口ドア付近からL字型になってて、ベッドからはドアが直に見えない構造。 
L字型の突き当りには鏡がある。 

彼女の方が、夜中に悪夢にうなされた。見知らぬ男に首を絞められる夢。 
目が醒めると、誰かの視線を感じる。 
常夜灯も点けておらず、部屋は暗い。 
視線は彼女の左側、ドアの方向から。 
絶対見ちゃダメだ、見ないぞ、と自分に言い聞かせる。 
でも、視線はずっと貼りついて離れない。 

吸い寄せられるように、少しずつ、少しずつ顔が左へ向いてしまう。 
目だけは必死に右を見ようとするが、顔だけがじりじりと 
そちらへ向いていくのをどうしても止められない。 
そして、ついにそれが視界に入ってしまった。 
ドアへ続く壁からこちらを覗き込んでいる女性の影。 
上半身だけこちらに出して、彼女を見ている。 
体が斜めになってセミロングの髪だけが垂直に垂れてるのが見えた。 

!!その時、隣で寝ていた彼が何かつぶやきつつ寝返りを打ち、 
影も見えなくなった。 
(「何ですぐ彼を起こさないの?」「ホントに怖いとそんな事も出来ないんだよ!」) 

浅草から神田・・大した距離でもからついて来ちゃってたんだろうね、という話。 
彼女はその後3日間、熱を出して吐きつづけ、お払いをして貰ったそうです。 
その時神主さんに、あなたみたいな見ない人(彼女はそれが唯一の体験)が 
見えたという事はかなり強い霊。危なかった。 
今後いっさいそういう物に面白半分で近づくなと言われたそうです。 

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