傘をもったお婆さん

272 :自分にとってはコワかた話1:04/06/20 22:10 ID:ROjWhtww
自分にとってはカナ~リ怖かった体験ですが 
霊ではないと思うし・・文章にすると怖くも何とも無いと思いますので 
このスレに投稿させていただきます、文章のヘタさはご容赦下さい。 

自分リア厨の頃の話です、 
自分が住んでいる所は適当に田舎であり、厨時代に出来るアルバイトというと 
新聞配達くらいなモノでした。 
そんなある日、秋も深まり日が短くなってきた頃・・・小雨がパラつく嫌な日でした。 

ちょっと家が密集している区域があり、その場所は自分の配達コースの最初の場所でした 
だいたい配達スタートは朝の4時代!!、辺りは闇に包まれています。 
家が密集しているとはいえ、辺りは街灯も無い寂しい場所でした。 

自転車を止めて新聞を数部取り出し、雨に濡れないようにビニールで覆い 
懐中電灯を持ち、小路に入っていきました。 
その当たり一体を配り終えて自転車のある場所に戻ろうとした頃には 
空が薄明るくなってきていました。 

懐中電灯を消して何気に足元をみたら靴紐がほどけておりました。 
その場でしゃがみ込み靴紐を結んで立ち上がったその時です。 

目の前に・・・本当にスグ目の前に・・・ 
傘をもった お婆さん が立っていました。 

その時の驚きといったら、心臓が止まるかと思いましたよ。 
心の中では「ウギャーーーーッ!!」と叫んでましたが、現実に声は出ませんでした。 
しかし、なんで??人の気配は無かったし・・・足元はジャリ道でしたので、 
しゃがみ込んでいたとはいえ・・こんな目の前に人が来たら気が付くよ・・・。 

そんな事を考えながらも「お・・・おはようございます。」と挨拶しました。 
しかし、そのお婆さんは何も言わずにボクを”ジーーーーーッ”と睨んでいるんです!! 

怖い。。コワイ。。こわいーーっ。。自分が何をしたんだ、なんで睨まれているんだ!! 
その場を走って逃げたい衝動に駆られましたが「後ろを見せたらやられるっ!!」と・・・ 
何故かパニくったボクの脳内は考えていました。 

自分はお婆さんを「キッ!!」と睨み返し、後づさりしながら距離をとり 
「ここまでくれば大丈夫。」と思った瞬間、一目散に背中を向けて自転車の方へ走り 
その場を離れました。 

「なんなんだ、なんなんだ、あのお婆さんは・・・ボケた老人が徘徊してるのか?!」 
心臓はスゴイ鼓動でドキドキしながら & なんともいえない恐怖感にかられながらも 
その日の配達を終了させました。 

翌日より、お婆さん出現の場所は配達コースの最後になりました。 
完全に明るくなり、人の姿がチラホラ見えるようになってからその周辺の配達をするように 
なりました。 

<後日談> 
それから数ヵ月後、新聞を載せて配達コースに入るときに・・・・まだまだ辺りは真っ暗な 
時間帯に、何気に好奇心で”謎のお婆さん出現”場所を覗いてみました。 
いたんですよ、おばあさんが・・・・ 
雨も降っていないのに傘をさして歩いている後ろ姿をハケーンしてしまいました。 
しかも朝4時代の真っ暗な中を歩いているんです。 
その姿を見ていたら何故かスゴイ恐怖感に襲われまして・・・お婆さんがコチラを振り向かない 
ウチに、自分はその場を逃げるように必死に自転車をこいで離れました。 

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