落石
113 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM sage 2013/09/03(火) 20:18:02.31 ID:CdCtBFPb0
知り合いの話。
一人で寂しい岩場道を歩いていると、横の斜面上から小石が転げ落ちてくる。
すぐに続いて、重い地響きが湧き起こった。
見上げると、人一人押し潰せそうな大岩が転がり落ちてくるところだった。
咄嗟にどうすることも出来ず、頭を抱えて蹲る。
あははははは!
場違いな笑い声が響き渡った。
岩はいつまで経っても、頭の上に落ちてこない。
ゆっくり目を開くと、大岩は目の前でピタリと停止していた。
そして楽しそうな声が聞こえなくなるのと同時に、スッと消えたのだという。