九死に一生

475 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/05/17(木) 22:48:28.38 ID:j3ZfLDFE0
妹が体験したマジな話。 
うちの祖父は去年の一月に亡くなった。 
それから二カ月後の、三月十一日。 
うちの妹は友達3人と松島に旅行に行った。 
電車に乗って帰ろうとしてるときに、激しい揺れが襲った。 
ガガガッ!って音立てながら多賀城駅に到着。 
電車動かないから、タクシーで仙台まで向かうつもりだったんだけど、 
タクシーも動かない。 
そのうち津波が押し寄せてきて、タクシーがパワーウィンドウじゃなく、 
手動式の窓だったから、窓から脱出。 
流された場所が建物が袋小路になった場所だったから、 
洗濯機みたいにグルグル回り続け、その後、工場の二階に避難してた人たちから救助された。 
工場のおばちゃんたちは優しくって、体拭いてくれたり、 
服脱いで着せてくれたりしたとか。

で、工場の人たちに保護されたときに、妹の背中を誰かがツンって突っついたらしい。 
振りかえっても誰もいない。 
誰かが突っついたなら、うしろに人がいるはずだし、 
いくら足が早い人でも気付くはず。 
でも、誰もいなかったんだって。 
その時に妹は何となく「じいさん???」と思ったらしい。 
翌日、うちの母と妹の友達の保護者達が、仙台に向かった。 
母は避難所しらみつぶしにしないといけないのかとか、 
無事だったとしても、そのまま連れて帰れるのかとか色々心配してたんだけど、 
母親たちがバス降りた向こう側から、とぼとぼ歩く4人組み発見。 
パワーウィンドウじゃなかったこととか、流された場所が袋小路だったり、 
近くに工場(一階が天井高くて、二階が休憩所)あったり、 
翌日すぐに母親に会えたり、偶然重なりすぎ。 
で、4人のうち3人が同い年だったんだけど、 
妹の友達が本屋で占いの本?見たら、3人揃って凶方角に行ってたそうだ。 
突っついたのが祖父だったのか、誰なのかは不明なんだけど、 
祖父さんか守護霊か誰か分からないけど、誰か見守ってたんじゃねぇの? 
って思ってる。 

偶然重なりすぎ。 
「お前よく生きてたな」って言ったら、自分でもそう思うって言ってた。 
生きるか死ぬかは努力は関係ないでしょうねぇ。 
運命なんだろうなぁと思う。 
祖父さん近くで見ててハラハラしただろうな。 

聞いてて怖かったのは、工場で保護されたときに、 
窓の外から助けてー!!って声が聞こえてたらしい。 
どんどん声が小さくなって、翌朝には聞こえなくなってたんだって。 
妹は自分のことで一杯一杯。 
低体温症になってガタガタ震えてたから何も出来なかったそうだ。 

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