ドライブ中の怪談

280 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/07/16 04:03
>>270見て、ふと思い出した。 
たいした話じゃないんで、スルーしちゃってください。 

はっきりした霊体験ではない。 
怪談話とかは昔から結構好きで、高校の頃など友達とかが泊まりにきたり、 
(こっちが行ったり)例えばそういう時とか、良くそんな話で盛り上り 
きゃーきゃー言って楽しんでた。 
でもだからと言って、なんか妙な雰囲気になったこともない。 
わーわーと怖がってそれで終わり。みたいな…。 

確か24歳の夏。11時頃だったと思う。 
私と親友のMは、Mが当時好意を持っていた男の子Sを、 
よく行ってたファミレスに呼び出した。 
1人では勇気が無いと言うので、私はMに付き合った。 
その後3人は結構盛り上り、このままドライブに行こうという事に。 
当然、私はオマケのようなものだから、気を利かせてこの辺で帰ろうと思い 
Mにそう伝えたのだが、Mはまだ2人きりになるのは照れるからと、 
私を引き止めた。 

まぁ、そんなこんなで私は、そのドライブに参加することに。 
海沿いの道を走りながら(私の地元は瀬戸内海側)、やっぱ夏は怪談でしょーって 
ことで、1人ずつ怖い話を披露することに…。 
最初にSが話し、次にM。それまで私自身、何の異変も感じていない。 
「うわーっ、怖い~!」 
とか言いながら、むしろ盛り上ってたと思う。 
そしていよいよ私の番。 
「これはね、中学校の時の…。」 
その瞬間、私はストンと気分が悪くなった。いきなり吐きそうな程。 
胸がムカムカして、目眩がして、頭痛がした。 
なんの前触れもなくいきなりだった。 
自分でも、これはただの車酔いとかじゃなくて、なんかもっと嫌なものだって。 
で、どうしても我慢できなくなって、Sに車を止めて欲しいって言ったのに、 
Sは 
「もうちょっと我慢して!」 
とそのまま5分程走り続ける。 
私はたまらなくなって、 
「お願い!止めて!」 
と叫んだ時、ようやく車は止まった。 

転がるように車から降りて、道端の茂み(草むら?)にしゃがみこむ。 
吐きそうだけど吐けないし、頭はジンジンと痛いしで泣きそうだった。 
どこからともなく野良猫(たぶん野良)が、「なーなー」と鳴きながら私に 
向かって寄ってきた。 
単なる猫なんだけど、夜で猫の目は変に光ってるし、なんでいきなり3匹も 
寄ってくるの?と妙に怖い。 
それまで心配そうに私を見ていたMが、いきなり私の背中をパンパンと叩き、 
なんだかお払いの真似事のような事をしてくれた。 
後で聞くと、単に見よう見真似でやったことらしいけど、私はその瞬間 
またストンと気分が治った。不思議なくらいスッキリと。 
気が付くと、猫なんかどこにもいなかった。 
今まで読んで下さった方には申し訳ないんだけど、結局その時の出来事が 
霊関係の事か、怪談に入れ込みすぎていわゆる自己暗示的なものにかかって 
しまってたのかは、不明です。すいません。(汗) 
ただ、帰りの道すがらSに、私が気分が悪くなった時にすぐに車を止めてくれなかった 
聞いたとき、 
「うーーーん。なんとなく…。」 
と妙に歯切れの悪い言葉を言われた事と、気分が悪い私にMがお払い(真似事にしろ) 
をしたのは何故かな?って…。 
もしかしたら、SもMも何かを感じてたかも?なんか呼んじゃったのかも?と思います。 
特に何があった訳でもないので、その後Mとその時のことを詳しく語りあったことは 
ないんですけどね…。 
駄文、ごめんなさい。 

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