さかさまのダンボール

537 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/03/02 23:54
昨日、駅からの帰り道でのこと。 
帰宅途中にやや広い公園があるんだけど、そこで目を引くものがあった。 
さかさまになったダンボール箱。それが風に吹かれてズルッ、ズルッ、て動いてる。 
辺りはもうかなり暗いし、田舎なんで人気もなく、ちょっと不気味。 
まるで箱ん中になんかいるみたい。 

ズルッ、ズルッ・・・ 
なんとなく気になったので、その箱を持ち上げてみた。 
中には「拾ってやって下さい」の紙きれ一枚。捨て猫か何か? 
いずれにせよ、誰かに拾ってもらったのだろう、と 
少しほのぼのした気分になっていると、底の方にもう一枚。 
「ここにいた猫は、処分いたしました。XX市保健所」 
一気に鬱な気分になり、公園を後にした。 
振り返ると、ダンボール箱、またひっくり返って動き続けてる。 
ズルッ、ズルッ、ズルッ・・・ 
ちょっと不気味。

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