深夜2時の脱衣所

488 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/03/01 19:52
深夜2時、俺は少し夜更かしをして起きていた。 
シャワーを浴びようと思って1階へと移動。 
深夜2時だけあって、外の住宅街も静かだった。 
1階の電気も全部消えていた。家族も全員寝たのだろう。 
俺は脱衣所に入り服を脱いだ。いつもと変わりのない脱衣所だった。 
風呂場に入りシャワーを浴び始めた。音のまったく無いなかシャワーの音だけが響いた。 

・・・しばらくして、風呂場と脱衣所の電気が一緒に消えたのだ。 
あまり気にもかけず、停電か?と軽く考え、かまわずシャワーを浴び続けた。 
脱衣所で音がした気がして、振り返ると曇りガラスごしに白い人のような影が動いて見えた。 
霊的なモノを一切信じない俺は、たいして恐怖感も感じず、目の錯覚だろうと思い浴び終えたシャワーを止め脱衣所へ戻った。 
暗い脱衣所に急に光が戻った。停電が直ったのだろうか、風呂場の電気も一緒についた。 
バスタオルを取り出しつつ洗面台を見た、俺の背筋に冷たいものが走った。 
洗面台の上に乗っていた砂時計が小さな音を立てて砂を落としているのだ。 
誰だ!?誰が砂時計を逆さにした!? 
さすがに怖くなり、着替えを早々に済まし部屋に戻って寝た俺だった。 

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