白い光


676 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/02/11 23:52
小さい頃、夏に母の実家に遊びに行った。
蛍を見に連れて行ってあげると祖父母に言われて近所の小川まで行った。
帰り道疲れて祖母におぶってもらった。

家に向かっている途中で、ある一軒の家からほわ~んと白い光が浮かんで
山に向かって飛んでいってふっと消えた。祖父母もその光を見ていた。
そして山に消えたとき、祖父母が話した。
(はっきり覚えていないけど、↓だいたいこんな感じで)
「ああ、行ってしまわれたねぇ」
「ずっと、つらそうに寝ておられたから、楽になって良かったんかもしれんなぁ」

私は光の事も、祖父母の話していることも不思議で、祖母に聞いた。
「ばあちゃん、何?」
「あの家から一人いなくなったん」
その時は何もわからずに祖父母が急に暗くなった雰囲気を感じ、
それ以上話し掛けるのを止めた。

次の日、その家の長く臥せっていたおじいさんが昨夜亡くなった事を知った。 

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