公衆電話の実験

441 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/08/04(火) 18:26:15 ID:WdwDTA9O0
昔、小学校低学年の頃不思議なことがありました。
当時、割合規模の大きめのマンションに住んでおり、
そこにはロビーや公園、ちょっとした広場があり
子供達のたまり場になっていました。そこのロビーには公衆電話が設置してあり
ある日、いつもどおり遊んでいた私たちはその電話で実験することにしました。
その実験というのは、当時はやっていたアニメの
「ほわほわ花子さん」(うろ覚えです)にでてくる花子さんに
電話をかけるという物でした。
そのアニメのなかでは、今から思えば不思議なのですが
主人公?のトイレの花子さんがなんだかヒーローみたいな存在で、
霊障で困った子供が廃棄物処理場においてある
壊れた公衆電話から「000-0000」に電話をかけると
助けに来てくれるという物でした。

もちろん霊障に困ったりはしていませんでしたが
もしもかかったらいいな!くらいのノリでなんにも考えず
コールしたんじゃないかと思います。
番号を押して、一人の男の子が受話器を持ち、まわりにいた
私を含む数人は受話器に耳をくっつけるようにして
聞き漏らすまいとしました。
すると、数回コール音がしたあと「はい、もしもし」と
若い女性の声で返答があり、受話器を持っていた男の子は
びっくりして電話を切ってしまいました。

みんな驚きつつも喜んで「つながったけど別の人だったね」などと
話していたのですが、よくかんがえたらとても不思議でした。

というのも、本当に繋がってしまっては困るし、まだ小さかった私たちは
お金を持っていなかったので、料金を入れていなかったのです。
誰に繋がったんだろうというのも確かめたかったし
もう一度かけてみようという話になったのですが、
今度はコール音がすることもありませんでした。

今も同じマンションに住んでいるのですが
使われることのなくなったせいか、いつの間にか撤去されていました。
特にその電話が曰く付きだったとか、変な噂を聞いたこともなかったし
アレはなんだったんだろうかと、いまだに時々思い出しては不思議に思います。

前の話へ

次の話へ