異変の元

776 本当にあった怖い名無し 2012/08/05(日) 17:33:03.48 ID:HFe/sL0a0
以前住んでいた家でのお話ししてもいいですか? というよりさせてもらいます。 

以前住んでいた家は2階建てだったのですが、祖父がとある工場を運営していたため 1階は工場となっていました。 
そして祖父の粋な計らいで屋根裏部屋を作ってくれるとのことで 私たち兄弟は相当喜んでいたのですが、
部屋ができたころから不可解な出来事が たくさん起こるようになりました。

文字数の関係でかなり定期的にきらせていただきます。 
当初は喜んで屋根裏部屋に入りびたりだったのですが、じょじょに弟たちは元の子供部屋で過ごすようになりました。
私は長女としてせっかく祖父が作ってくれたのだからとそこで夜は寝るようにしていました。 
ある日から屋根裏に続く階段を3段ほど登ってそのまま降り、ひたひたとどこかへ裸足で歩いていく音が 
聞こえるようになりました。木の軋みだと階段の音は説明できてもひたひたという足音はどうも説明ができません。 
そんなことが起こっても何を考えてか私はずっと毎晩そこで寝ていました。 

毎晩ある程度同じ時間にその足音で目が覚めるようになって数日後くらいに 
下の工場の人に反応して明かりがつくライトがつくようになりました。 
そのライトは当時ウサギを買っていたのですが、入り込んできた猫がウサギをいじめていたためその対策として付けたものでした。
猫がうろうろしているんだと思い込むようにしたのですが、正直猫では大きさの関係でライトのセンサーが反応しないこと 
で「失敗だったね」などと親が言っているのを聞いていました。それでも信じがたい事実から目を背けるためにそう思い込むようにしていました。
それからまた数日たったころ、弟がいじめにあっているという事実が判明しました。 
弟の首には痛々しい紫色のあざがあったため、そのことについて問い詰めるといじめについては話してくれましたが 
あざについては本当にわからないと泣きながら話していました。 

弟が相手方をかばっているのだと思っていたのですが、母の首にも奇妙なあざが浮かんでくるようになりました。 
そのことを父が高校の友達に酒を飲んでいるときにうっかり口を滑らせていって島田のが発端で、よくわからない 
自称霊能者(高校の友達の友達)と母と弟となぜか私が話をする羽目になりました。
その人は普通に人当たりのよさそうな中年の女の人だったのですが、弟と母の首のあざを見て 
突然目をつぶり、「玄関から入ってすぐ近くに人形がありますか?」と聞かれました。 
母は「玄関入ってすぐ隣の押入れの上の段に雛人形を直してます」と答えました。 
それを聞いた自称霊能者は首のあざはその雛人形のせいだといいました。 
かえって母がその人形を処分しようと雛人形を取り出すと、雛人形の髪型が崩れないようにと 
かぶせていた布が人形の首にぐるぐると巻き浮いていたそうです。 
その後それを聞いた私は母に頼んでもう一度その人に会って私が体験したことを話しをすることができました。 
その人は勝手に部屋を作ったことでもともと家にいた害のない霊かなにか(記憶があやふやですいません)が怒っていたということでした。 
今では供養をしてもらって何も起こらなくなりました。 

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