遊ぼおじさん

224 :本当にあった怖い名無し:2011/07/25(月) 21:33:00.23 ID:k45+KjGn0
不安の種って漫画見てて、自分の子供時代のそっくりな体験思い出した。
というのも、『遊ぼおじさん』の話。

公園で遊んでいると、遊ぼおじさんはしょっちゅう現れた。
足をびっこひきながら近づいてくるその様子と、「あ~ぞ~ぼ~」と言う低音ボイス、
常によだれを垂れている口元が、子供心に恐怖を覚えた。
というのも、重度の知的&身体障害者だった。
みんなは怖がったが、自分は興味本位で一緒に遊んでしまった。

数日後、小学校のグラウンドで体育の授業をしていると、どこで嗅ぎ付けたのかおじさんがやってきた。
学校でも有名だったからか、そのときはみんなパニックになった。
泣く子、逃げ出す子。その様子はまさに阿鼻叫喚だった。

そのときは先生が丸くおさめて帰らせたからことなきを得たが、
何も知らない俺は何が怖いの?って感じだった。
そのことを母親に話した。「今度あったら一応挨拶しておく」と言った。

それからしばらく、遊ぼおじさんは見かけなくなった。

あるとき、一人で留守番をしながらスーファミしてた。
おじさんが家の前を歩いているのを窓から見てしまった。目が合い、自宅を気付かれてしまったようだ。
俺の家は一階建ての平屋。なんとなくヤバイ感じがして、俺は全部の窓とドアの鍵を閉めに行った。

すると遊ぼおじさんは、本当に身体障害者かよというぐらいの速さで全速力で走ってきた。
「あぞぼ!!あぞぼ!!」
ドンドン!とドアを無茶苦茶に叩き始めた。

しばらくしたらおさまった。ヤレヤレだぜと思い、ゲームを再開した。
目の前の窓に遊ぼおじさんが張り付いていた。
俺は、星のカービィスーパーデラックスのデータが消えていたことに泣いた。 

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