自分だけの友達

440 :乱文 :02/02/07 09:45 
このスレに書くべき話じゃないかも知れないけど・・・
今までで一番不思議だった経験。

二年ほど前。
夜中に小腹が空いて、部屋でカップうどん食ってたのね。
そうすると、な~んか変な感じがあってさ、人に見られてるようなそんな感じ。

ふっと横をを見たのよ。
そしたら、何かたんすの前のあたりの空間?を開いてたような感じで、何か子供がこっち覗いて笑ってるの。
一瞬でぞぞ~~~ッと体中に悪寒が走って、金縛り状態になってさ、
1分ぐらいかな?その子とじーっと見詰め合ってたわけだ。

少し時間がたってさ、あれ?この子の顔見たことあるな・・と思ったら、
そのこがニイって歯を剥き出しにして笑ってさ、パタっと空間か何かを閉めて消えちゃったんだよ。

しばらくして、やっと動けるようになってさ、あの子が見てたところをみても何の異常もない。
でも、あの子の顔は見たことあるな・・・誰だったっけ・・・と、ず~っと一晩中考えてたのね。
考えても考えても思い出せなくて、そのうち諦めて寝ちゃったのよ。

翌朝、夢で見たのか何か知らないけど、起きたらその子のこと思い出しててさ。
まあ誰だったかと言うと、よくある話なんだけど、子供のころ自分だけが知っていた友達って奴だったのよ。
家でも遊んでたはずなのに、何故か親は知らないってタイプのね。

どんな子だったかというと、
ちっちゃいころ、まあ、いろいろあって友達がいなかった自分とさ、遊んでくれてた少し上の年の男の子。
小さなころは、ほぼ毎日その子と遊んでたのね。
田舎だったから、近所の小さな山で走り回ったりしてさ。

んで、一番鮮明に思い出したのが、今回の件に関連する事でさ。
夏休みも終わりに近くなった休日。(親が家にいた記憶があるからね)
ちょっと離れた神社に、その子につれてってもらったわけ。
その子がいうには、面白いもの見せてやるよってことで、期待してついてったのね。

んで、神社の横に回ったら、何か小さな扉みたいのがあるわけ。
戸袋っていうんだっけ?あんな感じのさ。
そしたら、その子はその扉を空けて、何か楽しそうにしてんのね。

何見てんの?って聞いたら、見たい?って聞くのさ。
もちろん見たいって答えると、見せてやんないとか言うわけ。
意地悪されたと思ってさ、見せてよ!っていって、軽い喧嘩になったの。
でも結局見せてもらえず、その日は泣いて帰ったわけ。

でも何か気になるでしょ?そういうのって?
だから、次の日かそのまた次の日かわかんないけど、
まだ夏休み中だった日にさ、一人で見に行こうと思って、初めて一人で遠出したわけ。

うろ覚えだったけど、二時間ほどかかって、何とかそこまで行けたのね。
そんで神社の裏手に回って、扉の前でしばらくドキドキして。
よーっし、と覚悟を決めてあけたら、そこは何か普通の部屋でさ、大人がひとり漫画読んでたの。
ボケ~っと見てたら、その大人の人が気付いてさ、何かヨッ、とか言って笑ったの。
ビックリしちゃって、何も言わずに閉めて逃げ出してさ。

でも気になるから、戻ってもう一度空けてみようと思ったら、扉がないのね。
あれ?間違えたかな?と思ってしばらく探してたんだけど、やっぱり扉はなくてさ。
何か夢でも見たような感じで、帰ろうとしたんだ。

そしたら男の子が出てきて、見たなー食ってやる!
ってな具合にお約束だと進むんだろうけど、そんなことはなくてさ。
単純にガキだから帰り道がわかんなくなっちゃって、
近所の商店街みたいなところで泣きそうになってたのね。
そしたら男の子が出てきて、何も言わずに家まで送ってってくれたの。

とまあこんな感じで、その後少しして引越ししちゃって、男の子とはあえなくなっちゃってさ。
手紙を書こうとはしたんだけど、親が知らないっていうから住所もわかんなくて、そのままそれっきり。

とまあ、ここまでが思い出した話でね。
で、俺が見たのはその男の子だったから、しばらく後には自分が見に来るのかな?と思ってたのね。
そしたらやっぱり来ましたよ。男の子が来てから1ヶ月ぐらい後でした。

眠れなくて夜中に漫画読んでたら、最初と同じように視線を感じて、
ふっと見たら、バカ面下げた自分がビビッテた。
自分も予想はしてたといえビビッちゃってさ、「いょぅ 」ってな感じ声ひり出して、
薄ら笑いみたいな感じで、なんとか笑ったのね。

したらガキの自分はびびっちゃって、いきなり消えちゃってさ。
こっちも緊張が解けて、しばらく気の抜けた状態になってましたよ(笑
まあ、ここで終わりです。乱文垂れ流し失礼しました。

興味深かったのは、
子供のころの記憶で見た大人は、確か自分のした顔よりも余裕があって、
にこやかに笑ってたようなきがしたんですけどね。
子供からみると、そう見えてたってだけかもね。

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