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受験勉強

hime＠特選怖い話:2020/01/17 15:00 ID:LRjHiYf.

あまり怖い話ではないですが投下します。
これは中学3年の時に体験した話です。

当時受験生の私は、自宅の離れに建てた洋間を自室としてもらい、夕飯前に勉強をしていました。
元々は洋間として使っていた古い部屋なので、照明が昔のシャンデリア風だったり、大きなガラスケースに人形が飾られたり、少し不気味な雰囲気がある部屋だったのですが、離れで静かなので集中して勉強ができる場所でした。

この日は両親の帰宅時間が少し遅かったので20時過ぎくらいだったと記憶しています。
勉強をしていたら、部屋の照明の明るさが急にフェードアウトするように真っ暗になったんです。
照明が消えてしまい、とても怖かったんですが、暗い廊下を通って誰もいない母屋へ行くのも怖いので、大きめのデスクライトをつけて両親が帰ってくるまでそのまま勉強を続ける事にしました。
勉強をしながらだんだん体が冷えてくるのを感じました。秋口ぐらいだったし、当時エアコンもない部屋だったので冷えてきたんだろうと思っていたのですが、急に後ろから肩を叩かれました。
「トントントン」
かなりドキッとしましたが、両親が帰ってきたのかなと思い振り返ろうとしたのですが、なぜか唐突に後ろを振り向いてはいけない気持ちが大きくなり、肩を叩かれたまま数分フリーズ状態になりました。
ふと机をみると私ではない人型の影が映っているのに気づきました。
フリーズしている間に影をみつめたまま無音な時間が流れましたが、このまま振り向かないままの状態でいるのも怖かったので、思い切って振り向くとそこには誰もいませんでした。
先ほどの影もいつの間にか消えていました。

肩を叩かれる前、部屋のドアを開けた音も、足音もありません。
私の肩をたたいたのは一体誰なんでしょうか？
もし、フリーズせずにそのまま振り向いていたら、私は一体何を目撃したんでしょうか？
あの影は何者の影だったんでしょうか？
今となってはわかりませんが、20年以上経った今でもその叩かれた感触は鮮明に憶えています。