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地続きの怪異

ゾッとする名無しさん@特選怖い話:2014/08/27 03:53 ID:OR.YJoik

文才ないから、読みづらかったらごめん。

春、実家をリフォーム&建てましする事になった。
実家は自営業をしてて、居住スペースと店舗兼倉庫が二世帯住宅のような造りになってたから、
居住スペースがすごく狭かったんよね。

うちの家族構成は、父、母、祖母、祖父、俺、姉、妹、の7人で、結構大所帯だったから自分の部屋もなくてさ。

数年前に隣に住んでた一人暮らしのおじいちゃんが死んで、地続きのその土地を買った事もあって、
今住んでる所を全部店舗と倉庫にして、その買った土地に家を建てようって事で、リフォーム兼建てましがはじまった。

普通だったら、工事中は他所のアパートかなんかに住むと思うけど、俺の家はリフォーム兼建てましだった事もあって、
下に書くような感じで工事を進めることになった。

1.隣の更地に家を建てる(その間は、今まで通りの家に俺らは住んでる)
2.家が建ち次第、俺らは隣の新築に引っ越し
3.引っ越し完了後に、今住んでいる家を工事開始

工事がはじまって、俺らは新しい家が建つのをワクワクして待ってたんだけど、その頃から、変なことが起こり始めた。

事の起こりは、工事がはじまって数日経ったある日。
夜中にトイレに行った妹が、叫び声をあげて家族みんなが起きる騒ぎが起こった。
(俺の家は一階にしかトイレがないんだけど、トイレはその工事現場に面してる。)

妹の叫び声で家族みんながトイレに駆けつけたら、妹がガクブル状態でトイレのドアの前にへたり込んでた。
落ち着いた妹に話を聞いたら、こんな話が・・・

以下妹談─
中2の妹は、試験前な事もあって、畳の部屋で勉強をしてたそうな。
夜中になって、だんだん眠くなってきたから、トイレに行って寝ようと、妹はトイレへ。
うちのトイレは和式だから、しゃがんで小便をしてたら、なんだか視線を感じる・・・

でもまあ狭いトイレだし、誰も居ないのはわかりきってるから、さっさと済ませて部屋へ戻ろうと・・・
小便を終わって、水洗レバーのある上のほうへ視線を向けると…トイレの上にある小窓に目がいった。

トイレの窓は格子になってんだけど、その格子越しに、何かが居る。何かがいるような気がする・・・
しゃがみながら、それを下から見ていると、だんだんとそれはハッキリとしてきた。

はじめは何か影のようなものだったのが、輪郭が見えて、やがれそれは知らない老婆の顔だとわかった…
で、妹は叫んで無我夢中でトイレを飛び出した。

けど、俺ら家族は、そんな妹の話を聞いても半信半疑でさ。
だって、ひいじいちゃんの代からこの場所に住んでるけど、一度もそんな事なかったわけだし。
だから、妹が寝ぼけてトイレ行って、見間違えたんだろうって事で、その場は落ち着いた。

でも、それから本当に色々な事が起こり始めた。
一個一個は面倒だから書かないけど、俺も含めて家族みんなが大なり小なり、怖い体験をした。

それで、家族みんなの話に共通してるのが、老婆。
(妹のように顔を見るものもいれば、声を聞いたもの、夢に見たものなどなど…)
あと、その体験をした場所が全部、工事している側の家に面した部屋だってこと。

こうなってくると、家族みんな、楽しみだった新築への引っ越しが嫌になってきた…
はじめは、そんな意見に否定的だった親父も、さすがに家族みんなが体験するとね…

それに、家族内で引っ越しへの空気が悪くなってる中、隣の工事現場で作業していた大工さんが怪我をしはじめた。
はじめは一人が怪我をしただけだったのに、気づけば、みんなどっかかしら怪我をしてるような状態に・・・

この頃にはもう本当に引っ越すのが嫌でさ。
だってさすがにおかしいでしょ。工事現場の人が相次いで怪我するなんてさ。
よくある怪談話じゃないし。

そんな時、隣の工事現場の隅で、ある物が埋まっているのが見つかった。

埋まっていたのは・・・
大きくて、埋まっていたとは思えない程、黒光りした仏壇。
壺の中には、包帯の幅をもっと広げたような黄ばんだ布切れと、爪と歯がいくつも入ってた。

これには、俺ら家族も、発見した工事現場の人も、本当にゾッとした・・・
俺らの隣の家で、何が起こってたんだろうって。
もともと住んでたおじいちゃんとは、親しくしてたし・・・
埋められたのも、ここ数年の話じゃなさそうだって事だったし・・・
あの老婆と関係あるんだろうか・・・これからどうなるんだろう・・・

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