覚悟のセッ○クス - しみけん
AVの世界で一番気をつけないといけないのは性病です。
例えば、生中出し現場というのは男優と女優さんの直近の検査票を提出してお互いにしっくり確認した上で撮影を行います。
そんな中、まだ僕が駆け出しでペーペーのときにある生中出し現場で女優さんが検査票を持ってこなかったんです。
それで念のために「検査票は?」と聞くと
「持ってくるの忘れてしまったのでマネージャーが事務所に取りに戻っています」
その女優さんとは以前何度か仕事をしていたことがあったので、知らない仲でもないですしちょっと前が押していることもあり、すぐにでも始めようということになったんです。
それで撮影がスタートしてどんどん絡みが進んでいってそしていよいよパンツを脱がせました。
足を広げてみると緑色の汁がツーっとつたっているんです。
これはまずいやつだと思って監督の方を見ると、監督が能面のような顔をして「舐めろ」と言うんです。
もう駆け出しの僕には指示に従うことしか出来ませんでした。
カメラが回る中、僕は舐めました。
とんでもない味がします。
ザリガニの臭いがする。
頑張ったんですけど無理です。
「監督、もう無理です」とパッと見ると、監督がまた能面のような顔で「入れろ」という合図をします。
頑張って腰を振って撮影はなんとか終わりました。
そうこうしているうちにやっと検査票を取りに行っていたマネージャーが戻ってきたんです。
そこで一言、「淋病と梅毒でした」
淋病は最悪治りますけど、梅毒は死ぬじゃないですか。
もう猛抗議したあとに共演した男優とイソジンの取り合いになりました。
一秒でも早く消毒がしたい。
結果運良く僕は病気に感染しませんでした。
イソジンを取り合ったもう一人の男優はそれ以降一度も目にしたことはございません。
男優生命のみならず、人生の危機を感じた出来事でした。