人を殺す幽霊が怖すぎる話 - 島田秀平

この前大阪の芸人さんと話をしていて、こんな話を聞いたんです。

「本当に霊感が強い人が近くにいると、自分も霊感が目覚めて、一緒に経験出来る事がある」と。

彼は、幽霊とかは一切信じていなくて、
この話も一切信用していなかったそうなんですが…
幽霊を信じざる得ないという体験をしたそうなんです。


というのも、彼のバイト先に、めちゃくちゃ霊感の強い人がいてたそうなんです。
でも彼は幽霊を信じていなかったので、いつもその事をいじってたんですって。

「お前嘘つくなよ。幽霊なんかいねーだろ。そんな事ばっかり言ってんなよ」って。

そうしたらある日、そのバイト先の人が、

「わかったよ。じゃあお前も見えるようにしてやるよ。
いいんだな?後悔しても知らないからな。お前今日の夜一日俺に付き合え!
お前は見えないかもしれないけど、やばい車とか幽霊がいたら、そういう車って絶対に事故を起こすから。
そういう車を見かけた瞬間に、この車だって俺が言うから、その後をつけていこう。
そしたら、その車は絶対に事故るから」

それでその日の夜、レンタカーを借りて、彼はそのバイト先の人と、
ずっと車で待っていたそうなんです。

しばらく待っていると、
一台の空車のタクシーが、前を過ぎていったそうなんです。


バイト先の人「あれはヤバイ」
芸人「何がヤバイの?」

バイト先の人「あのタクシーの助手席に女の幽霊が乗ってる。それで運転手をずっと見てる。
幽霊が後ろに乗っている分にはまだいい。
でも助手席に座って見ているっていうのは、もうロックオンしている状態なんだよ…
あれは絶対に事故を起こすぞ。お前いいな?覚悟はできているな?あのタクシーをつけていこう」

タクシーが交差点に入った瞬間…
横からダンプカーが出てきて、ぶつかったんです。
芸人の彼は、すぐにレンタカーを止めて、110番しようと思ったんです。
その瞬間バイト先の人に携帯をとりあげられたんです。

バイト先の人「なにやってるんだお前」
芸人「え?だって今事故あったし…110番しないと」

バイト先の人「お前あの霊がこっちへ来てもいいのか?霊に取り憑かれるぞ」
芸人「なんでですか…?」

そんな話をしていると、まだ生きていたタクシーの運転手さんが血だらけになって、
タクシーから出てきて、その横には女の幽霊が居るんですね。
彼もそれが見えてしまったんです。

運転手の横にいる女の幽霊は、なにかをずっとブツブツ言っています…

芸人「あれ…あの女の幽霊…なんて言ってるんですか?」
バイト先の人「死ぬまで…死ぬまで…死ぬまで…って言ってる」

その瞬間、反対方向からダンプカーがもう一台来て、
運転手さんにぶつかりました。

その幽霊は、運転手さんが死ぬまで横に居たんですね。

バイト先の人「変に運転手さんを助けようと思って、110番なんかしていたら、こっちまで危なかったよ」

その芸人の人は、これを見せられたら、もう幽霊を信じざる得ないですよね。

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