カラカラカラカラ…(さくらんぼさんの恐怖体験)


※このお話は、投稿された体験談を、稲川さんが話したものです。

これは私が小学校の時に体験した話しなんです。私は学校で遊んでいて、それから家に帰りました。 家に帰って宿題をしようとしました。次の日までに出さないといけない宿題があったんですが、探しても探しても出てきません。 母に「ねえ、学校まで一緒に来てくれない?」と言ったんですが、母は手が離せないと言います。 私は一人で宿題をとりに行く事にしました。 学校へ行くと、まだ学校には明かりがついていて、先生も一人残っていました。 その先生に「忘れ物をしたので、とりにきました」と声をかけて、私は宿題をとりに教室へむかいました。 机の中を見ると、忘れ物がありました。 安心して家に帰ろうと廊下を歩いていると最後に残っていた先生が学校の鍵をかけようとしているので、 私は「先生ー!」と叫んだんですが、先生には聞こえなかったのか、そのまま先生は帰ってしまいました。 怖くなった私は急いで廊下をかけぬけていきました。 その時なんですが、私の後ろから、カラカラカラカラ…カラカラカラカラ…と音がしました。 さらに怖くなった私は、さらに走りました。 でも、その音は次第に速くなります。 カラカラカラカラ…カラカラカラカラ… 後ろを振り向いた私は言葉を失いました。 ボロボロの血にまみれた看護師さんの制服をきた女の人、そして患者さんのベットを押しながら、 ものすごい速さで私を追いかけてくるんです。 私はそのまま気を失い、気が付くと学校の保健室で寝ていました。 先生は、「ものすごく唸っていたわよ?」と言いました。 後で知った話しなんですが、私の通っていた学校の場所というのは、昔病院だったそうです。 けれど、大きな火事で焼けてしまい、未だに成仏出来ない霊が存在するんだそうです。

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