習志野市茜浜1丁目先における女性殺人事件(千葉県習志野市茜浜女性殺害事件)

事件の概要

2013年6月24日午前10時40分頃─ 千葉県習志野市茜浜の遊歩道脇の緑地帯(※1)で、女性があおむけに倒れて死亡しているのを男性清掃員(当時63歳)が発見した。 (※1)千葉県習志野市茜浜1丁目1番2号先植栽帯内(船橋市若松団地東側の高瀬町緑地公園と隣接) 遺体の全身には傷があり、顔面は鬱血。 筋肉内出血するほど強い力を首に加えられていた。 また、着衣に乱れがあり、争った形跡もみられたことから、県警は殺人事件と断定。 習志野署に捜査本部を設置した。 発見当時、遺体の周辺には被害者のバックや携帯電話、財布が数メートルにわたり散乱。 その所持品から、被害者は同市谷津で一人暮らしをしていた派遣会社員「廣畠かをりさん」(当時47歳)と判明した。 被害現場は自宅から会社までの通勤ルートで、見つかったバッグの中から、パンなど夜勤時の軽食が見つかっていることから、 廣畠さんは、会社への出勤途中に被害にあったものと考えられる。 県警は延べ2万5000人の捜査員を投入。 解決に結びついた有力情報の提供者には捜査特別報奨金の300万円(上限)の支払いを決めている。 これまで83件の情報が寄せられたが、事件解決へ繋がる有力なものはなく、現在も未解決のままである。

被害者の足取り

廣畠さんは遺体で発見された前日の6月23日正午まで、自宅マンションの行事に参加。 午後9時すぎに、自宅近くを現場方向に歩く廣畠さんの姿が防犯カメラで確認されており、 午後10時から派遣先の船橋市高瀬町の食品流通会社で勤務予定だった。 自宅から会社までの距離は、徒歩で約30分。 その日の勤務を無断欠勤している為、 午後9時半頃に、何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が高いと思われる。 なお同本部によると、捜査員が事件現場の周辺で聞き込みを行ったところ、 同日夜に現場付近で女性の悲鳴のような声を聞いたとの情報が複数あった。

警察の見解

廣畠さんが倒れていたのは、遊歩道と緑地帯を仕切る高さおよそ1.5メートルの生け垣の奥の茂みの中。 犯人が人目に付きづらい場所へ廣畠さんを引きずり込み、犯行に及んだとみている。 また、財布の中の現金が小銭を含め全て抜き取られていた事から、 強盗目的で広畠さんを襲った「流し」の可能性が高い。

被害者の着衣

黒色Tシャツにベージュのズボンを着用。 被害者の着衣

事件担当警察署

千葉県警 習志野警察署 捜査本部 「習志野市茜浜1丁目先における女性殺人事件」 署代表 047-474-0110 習志野警察署・情報をお寄せ下さい

関連記事

●2013年07月24日 10:35 千葉日報 ─ 手掛かりなく捜査難航 服装など公開、情報求める 習志野女性殺害 県警 習志野市茜浜の県道脇緑地帯で同市谷津の派遣社員、広畠かをりさん(47)が殺害されて見つかった事件は、24日で遺体発見から1カ月を迎える。 県警は、広畠さんが出勤途中に強盗目的で襲われた通り魔的犯行との見方を強めているが、犯人に直結する有力な手掛かりは得られておらず捜査は難航。 県警は広畠さんの出勤ルートや犯行当時の服装を公開して、情報提供を求めている。 同事件は、6月24日午前10時半ごろ、清掃中の作業員が緑地帯であおむけに倒れている広畠さんを発見。 広畠さんは首を圧迫されたことによる窒息死とみられ、犯人ともみ合った時にできたらしい傷もあった。 遺体の周囲には広畠さんの所持品が散乱しており、財布からは小銭も含めて現金がすべてなくなっていた。 県警捜査1課と習志野署の捜査本部によると、広畠さんは自宅マンションから約2・8キロ先の食品流通会社まで徒歩で通勤。 捜査本部は現場の緑地帯と並行する遊歩道を通るなど広畠さんの歩くルートをほぼ特定しており、自宅から現場まで20分程度と推定。 同月23日午後10時からの勤務に合わせて、午後9時過ぎにマンション付近を歩く広畠さんの姿が防犯カメラに映っていたことから、 捜査本部は同9時20~30分ごろに事件に巻き込まれたとみている。 同日夜に現場付近で女性の悲鳴のような声を聞いたとの情報が複数あったが、詳しい時間の特定はできなかったという。 ●2014年12月23日 毎日新聞 地方版 ─ 情報提供ビラ4000枚、被害女性の母も配布 /千葉 習志野市茜浜の緑地帯で昨年6月、派遣会社員、広畠かをりさん(当時47歳)が殺害された事件で、 習志野・船橋署合同捜査本部の捜査員60人が発生から1年半になる22日、現場周辺の4カ所で情報提供を呼びかけるチラシ計4000枚を配布、 広畠さんの母も駅頭に立った。 事件は昨年6月23日夜に発生。広畠さんは自宅から1人で歩いて出勤する途中に殺害されたとみられ、首には絞められたような痕があった。 この日は午前10時半から、遺体発見現場や京成谷津駅、JR津田沼駅など4カ所で配布。 広畠さんの母も駅頭で手渡しながら何度も頭を下げていた。矢野義春・習志野署長は「絶対捕まえるから待ってろ、と犯人に言いたい」と話した。 ●2015年3月2日 毎日新聞 地方版 習志野市茜浜で2013年、人材派遣会社員、広畠かをりさん(当時47歳)が殺害された事件で、習志野署捜査本部の捜査員が1日、 現場周辺で情報提供を呼びかけるチラシ計約1万枚を配った。遺族も参加し、捜査への協力を呼びかけた。 解決に結びつく情報の提供者に懸賞金(上限額300万円)を支払う期間が1年間延長されたのに合わせて実施した。 事件は同年6月23日夜ごろに発生した。広畠さんは自宅から1人で歩いて出勤する途中に殺害されたとみられ、首に絞められたような痕があった。 人通りが少ない場所で目撃情報に乏しく、これまで83件の情報が寄せられているが、直接解決に結びつく有力な手がかりはないという。 この日は、現場やJR津田沼駅など4カ所でチラシを配布。広畠さんの母親や妹も駅頭で通行人に手渡した。 畑中忠県警捜査1課長は「事件を風化させてはいけない。警察の威信に懸けて捜査する」と力を込めた。

◆ソース元
産経ニュース

一覧に戻る