もう一人の叔父

 
280 :本当にあった怖い名無し :2006/11/17(金) 15:21:56 ID:lQFAdfQy0
可思議ってことで怖い話じゃないのでカキコします。 
ほんと怖くもオチもありません。 
幼少の時の体験って後々になって答え合わせをあすると「えっ」?みたいな話ありますよね。 
そんな話。
私は幼少時、東京都台東区千束に住んでいました。 
そこらはまあ、昔、「赤線」と言われてた売春街だったのですが、 
住んでいた家は旅館を改造したままの家でトイレなんかも 
小便器が3つくらいが1つのトイレにあるような民家っぽくないものが多々ありました。

そこの家は私が6歳の頃、引っ越したのですが、この歳になり親と昔の話をして「?」と思う点が多々ありました。 
その頃の家の住居人は父、母、弟2人、祖母、叔父、叔母2人 大人は計6名でした。 
父の弟、父の妹と母の妹という感じなんですが、幼少の私にはその関係がよくわからず 
「おじさん」「おばさん」という分け方しかできてませんでした。 
が、私の幼少の記憶だと「叔父は2名」なのです。 
健在しておる叔父の他に1名、血の繋がりがあると一目でわかる叔父が一人、いつもいたはずなのです。 
仕事にいってる時間、休みの日など色々人と時間の流れがあり、立ち代わり入れ替わりで毎日が過ぎていく中、 
いつも、宴会場みたいな大広間に笑っている叔父がいたはずなのです。 

大人がいるので安心という事で、親がいなくてもその宴会場で私は一人で遊んでいました。 
でも、その叔父は笑っているだけで話した事はありません。。。。 
そして30年たち、「あの頃の話」をするようになりました。。 
祖母に「あの頃は親父の兄弟って何人いるかわかんなくってさーwでも、もう一人いた気がすんだよねえ」 
と話し、姿、特徴を言っていくと、「それ、おじいさんだわ」と言うのです。 
祖父は私が生まれる1年前に亡くなっています。 
仏壇に飾られている写真は没前にとられた写真で、着物姿しかみた事がありませんでした。 
私の見たもう一人の叔父はタートルネックの黒のセーターと茶色のパンツ。そして角刈り。 
黒い眼鏡。 
「祖父の若い時によくしてた格好」だというのです。 
そして更に聞いていくと、私は元宴会場のあった場所には祖父の祭られている仏壇があり、 
その仏壇の扉の網を指でやぶって遊んでたりしたそうです。。。 
ま、オチもなんもないですが、こんなだとまだあります。 
歳とってからも見えるようになったのですが、これはなんか怪奇漫画っぽい話なので 
気がむいたら、また。

291 :280 :2006/11/18(土) 11:27:38 ID:a+OClwvm0
>>286 
いや、引越前の実家の話。小学1年の時に引越たから。 
で、思い出したんだが、 
引越の理由って俺が夜
になると「怖い」ってしきりに言ってたのも一つらしいと 
親から聞いた。

304 :280 :2006/11/18(土) 23:12:01 ID:a+OClwvm0
>>293 
なにに恐怖してたかって記憶はないんだよねえ。 
だって、住人が何人いるかもわかってなかったし、 
「その住人ら」が怖いと感じた事はなかったから。
その宴会場みたいなところで、昔の8ミリフイルムを家族で見る事があって、 
ま、映写機というのかな。スクリーンに映してみるやつなんだけど、 
暗くしないとみれないのね。

で、お菓子とか飲み物を用意して、電気を消して映写機が動き出すんだけど、 
そのタイミングがあわなくて後から入ってくる家族もチラホラいるんだけど、

そのチラホラが止まらないんだ。 
立ち見の映画館の状態っていうのかな。次々に人が入ってくる。 
特別ななにかはまったく感じない。ただ人が入ってくる。 
「あーこういう人がたくさん集まるもんなんだなー」って事で納得してたから 
不自然さは感じなかったけど、映写機を止めて電気をつけると家族だけ。。

その事は家族には話してないんだわ。 
じいさんの答え合わせした後で、自分で解釈したから。 
古い旅館ってーのはなんか集まり安いんですかねえ。
ちなみに元の実家は取り壊され、キャバレーキャッツアイになってましたわw

前の話へ

次の話へ