祖父母の見た夢

553 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/08/11(金) 08:20:48 ID:l8VEluWfO
初めて書いてみたんだけど、こんなに長文が難しいとは思わなかったw 
乱文は勘弁してください。
コレは以前に母から聞いた話。 
今から十五年くらい前のお彼岸に、祖父が不思議な夢を見たそうだ。 
双子の女の人が現れ、しくしく泣いている。 
祖父は『どうしたんだろう?』と思って声をかけたところ、 
双子は「父さん、どうして私たちを外に出したの?」と涙ながらに聞いてきた。 
それを聞いた祖父はその双子が以前、死産で生まれてこれなかった自分の子供達だとすぐにわかったんだそうだ。 
ところが、双子の言う『外に出した』の意味が何の事かさっぱりわからない。 
答えが出ないまま朝になり祖父は目を覚ました。

朝食を食べながら昨夜見た不思議な夢の話を祖母に話して聞かせると、 
なんと祖母も全く同じ夢を見ていた事がわかった。 
『これは何か意味があるハズだ』と考えた祖父はその日のうちに、お墓のあるお寺の住職に相談に行ったそうだ。 
しばらく黙って話を聞いてた住職は、双子を埋葬した時の状態を確認するような質問を祖父にした後、 
「これは『もしかしたら…』って程度の話なんだけど…」と前置きをして話をしてくれた。

住職「最近、墓掃除をしなかった?」 
祖父「お彼岸ですからしましたけど?」 
住職「それが原因かもしれない」 
祖父「え?」 
住職が言うには‥ 
赤ちゃんの遺骨ってのは成人と違って非常に柔らかく、短期間で土に還るらしい。 
まして木製の棺桶だと数年で棺桶ごと分解され土に還ってしまうんだそうだ。 
住職「墓の周りの土を掃いて墓の外に捨てなかった?」 
祖父「捨てました。」 
住職「じゃあ骨壺を二つ用意して、捨てた辺りの土を入れて埋葬しましょう。」 
住職と祖父はその日のうちに骨壺を埋葬したそうです。
その日の夜… 
再び夢に現れた双子は泣きながら礼を言って消えていったそうです。

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