祖母のこと

326 :HAKEN ◆La7T0a3W1o :2006/07/23(日) 03:13:18 ID:/4T0QX0q0
今回は実体験的な内容です 
先日私の祖母が亡くなりましたその時の事です 

その日は6月にしては嫌に蒸し暑く 
空は暗く相反するように雲は浅いような状態でした 
私が普段の通り帰宅の連絡を入れると 
静かな声でそれも一言で親から告げられました 
私が生ませた頃にはすでに祖父は亡くなっていたので 
身内の死というのはこれが初めてでした 
本来ならば悲しむべきところですが私は笑っていました 
何故なら前日までいつもと変わらず母と口喧嘩をしていたくらいです 

その日は偶然、イヤホンを忘れました 
その日は偶然、帰宅時間が早くなりました 
その日は偶然、天気予報がはずれました 
その日は偶然、傘をもっていました 
その日は偶然、バスが遅れていました 
その日は偶然、祖母が亡くなりました・・・ 

人とは身内の死体には悲嘆の感情を持ち接します 
人とは他人の死体には恐怖の感情を持ち慄きます 

私は後者でした 
長年共に生活してきた祖母にもかかわらずです・・・ 
私には兄弟がいますその中で私だけ涙を流しませんでした 
そこには兄弟と私との決定的な違いが存在しました 
家族では私と両親は知っているのです 
亡くなった祖母は父親の母であっても血縁ではないということを 

祖母が亡くなったと時に家系の「血」というものを感じました 
もうこれから古い家の歴史を知ることは難しくなりました 
刀、脇差、年代物の通貨たくさんのものを見つけました 
・・・私の血の半分はなんなのでしょうか? 
でも言える事は一つ祖父は自分に何を望んでいたかは判りました 
大丈夫これから頑張っていくよ 


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