助けて

28 :774:2008/06/25(水) 17:11:21 ID:RQZeU49w0
僕が高校3年の時の話です。
文才ないので読みにくかったらスミマセン。あまり怖くないかもしれないです。

あれは3年前のセンター試験前日でした。当時僕は全国的にも結構有名な進学校に通っていてのですが、
実家はかなり離れていたので下宿で暮らしていました。
そこの下宿は僕が入る直前に新築された新館と旧館があり、
僕が住んでたのは新館の3階でした。他にも同じ高校の生徒が住んでいて、
部屋自体は後々一般の人向けに使えるようにしているのか、普通のアパートのような作りでした。
食事の時だけ一階の食堂に下りてみんなで食べる、といった具合です。

前置きが長くなりましたね、本題に入ります。
センター前日ということもあり、僕たちは朝から試験会場の下見にいったんです。
帰りは下宿の4人で割り勘してタクシーで帰りました。

それで結構早く帰りついた僕は、前日遅くまで起きていたこともあり、仮眠を取ることににしたんです。

目覚ましを30分後にセットし、僕はベッドに仰向けになりました。
ですが、10分程たってふと目が覚めたんです。顔の真横に時計を置いてたのですぐに確認できました。
不思議に思って体を起こそうとすると、金縛りしあっており、全く動かない。

日ごろから寝不足気味の僕は結構金縛りにあうことが多く、
科学的にも解明されているものだとわかっていたので、「なんだ、またか」程度にしか思っていなかったんです。
しかしこの時はいつもと様子が違うようでした。
突然足元右のほうからものすごい異様な雰囲気が漂い、まるで他の世界とつながったように感じたんです。

そして何かがベッドの上で僕の足をまたぐように歩き、「ドン!」という音と共にベッド脇に下りる感じがしたのです。
突然、(ありがちな話ですが)誰かがぼくの上に乗っているように胸が圧迫され、段々と力が強くなっていきました。
そして耳元で女性の「助けて、助けて」という声と、どこか遠くで赤ん坊が泣いている声が聞こえました。

パニックに陥った僕は必死に心の中で
「すいません、僕にはどうすることもできません。お願いですから他をあたってください!」と叫んだんです。
すると押さえていた力がすうっと抜けて来たのと逆方向に消えていく感じがしました。

金縛りもぱっと解けた僕は、すぐに2階の友人の部屋に逃げ込みました。
時計も確認したので、さっきまでのは夢ではないと確信していました。

そして昼飯の時間まで彼の部屋で過ごしたんです。
昼飯の時はこの話で持ちきりで、みんなで話しあっていたところに、
もう一人僕と廊下を挟んで反対側の部屋の友人が、「今寝てたんだけど、金縛りにあったよw」等と言いながら食堂に入ってきたんです。
後からわかったんですが、違和感を感じた方角はちょうど鬼門だったんですね。

その下宿は道を挟んで反対側に精神病院があるし、
下宿の前の民家ではおじいさんが窓を壊す事件があったり、隣のアパートからは暴行のような音や、
一時間ほど鳴り止まない電話、夜中には大量の猫の鳴き声が聞こえたりといろいろおかしいことは多かったんですけど、
霊が何らかの関係があったと思えてなりません。

これで話は終わりです、長文、駄文、申し訳ないです。 

前の話へ

次の話へ