別荘

68 本当にあった怖い名無し 2013/09/29(日) 00:56:27.73 ID:YlY0hW9eI
怖い話って言われたから今年の夏体験したこと投下する 

前置きとしての話し 
けっこう長くなるかも 

学校の友人Aが高1の夏、別荘に家族と泊まりに行った 
Aは二階の一室を1人で使っていて、その部屋はドアと窓が向かい合った形になってる 
窓は上から下までのやつ、っていって伝わるか? 
で、まあその泊まり初日に昼寝をすると金縛りにあった 
Aは見えるとかじゃないけど感じたりするらしい 
窓の方へ顔を向けて寝てたからドアが開くのは分かるはずがないんだけど頭の中にドアが開いて髪の長い女の人が入ってくる映像が流れていた 
だんだん近付いてきて自分の真後ろに来たところで気を失い、その後夢を見た 
どこかも分からない山の中で中学の友達2人が前を変な踊りしながらふざけて登っている 
すると祠が見えてその夢は終わった 

Aは高2の夏休みに別荘へバンドメンバーといった 
別荘から30分くらい歩いた山の上にダムがある 
Aとバンドメンバーは夜そこへ行っては歌ったり踊ったりふざけていた 
その年も例外なくアコギ一本持って夜1時くらいにダムへ向かった 
ダムの周りを一周しながら歌うっていうのが毎年恒例 
ダムの周りを一周してると途中、左側が森になってるところがあって、その森には入れない様に塀とその上にフェンスがある 
あるってていっても5mくらいしかないから簡単に森の中には入れるけど 
バンドメンバーBがふざけてここ入ってみようぜ!といって夜だし夏休みだしテンション上がってたからその森へみんなで突入することになった 
バンドメンバーみんな変な踊りしながら登っているとAはこの光景見たことあると気付いた 
この光景は前に見た夢で、この先に祠があるはず、やばいかもしれないと思ったけど自分の考えを信じられずにバンドメンバーとさらに登って行く 
するとやっぱり祠があって、その横にはあの夢の女が立っていた 
Aは「ここ早く降りよう、少し上に来すぎだろ」と真剣に言った 
普段すごいふざけてるやつが真剣に何か言った時って信じざるを得ないよな、
Aもそれでほんとにふざけてる奴だからバンドメンバーも信じてそのまま森から出た 
その後すぐに別荘へ戻って自分たちで塩をふったらしい 


ここから今年の夏の話で、俺とA、その他の友人が体験したこと 

大学の友人たちとAの別荘へいった 
二泊三日の予定で、二日目の夜9時くらいに例のダムへ行くことになった 
その時はまだAの高校生の頃の話しを知らなくて、山の上にあるから上から見た景色すごい綺麗だとしか聞いてなかった 
10人くらいで行ったから前列3人中列3人後列4人とか、まあみんなバラバラに歩いてて 
俺はAとBと並んで歩いて怖い話してそしたらAから件の話を聞かされた 
オカルトとかお化け大好きな俺はこれから行くところにそんなものがあるのか、お化け見れるかなーなんてwktkしてた 
ちなみに俺は零感なんだけど少し歩いてるとすごい鳥肌たって少し違和感を感じたんだよ 
それで、なんかのスレでやばいと思ったらタバコを吸うと良いって言うから歩きタバコしてたら 
前を歩いてた女の子CとDが水の匂いがする!って言って、ダムに近付いてきてた 
だから違和感感じてたのかなーなんて思ったんだよね 
この時引き返してれば良かったんだけど、なにせ今までお化け見たことないし、
そんな曰く付きのところ行かなきゃもったいないと思ってたからその時の違和感を誰にも何も言わずにどんどんダムに近付いていったんだ 

そして噂の森の前へ到着 
A、B、俺以外の奴らはこの森の話を知らないから何も気にせず横切って 
左に森、右はダムの水溜まってるとこだから、言っちゃえば右は崖みたいな感じ 
でも道はそんなに狭くないし、大人三人くらいは横に広がって歩ける 
俺がキンチョール持って、Bが懐中電灯持って先頭歩いてるとなんか小さい光が地面に見えて、なんだこれって思ったらホタルだった 
根っからの都会人な俺からしたらすごい珍しくて感動した 
そこでAが懐中電灯消してみんなで見てたら前の方に白い塊が森へ張っていくのが見えた 
こんな森だし夜だし動物かと思って何も言わなかったんだけどダムに着く前の違和感を感じた 
俺「A、ここって動物いる?」 
A「いないと思うけど。なんかいた?」 
俺「いや、何でもない」 
Aから聞いた瞬間にこれはやばいと思った 
懐中電灯で照らしてないのになんで白いものが這っていくのが見えたんだよ、おかしいだろ? 
それでホタルに夢中女の子たちもなるべく怖がらせない様にそろそろ行こう、と声をかけて前に進んでいった 
そしたら俺たちの後ろにいた女の子たちがなんかいる!と騒ぎだして、ガサガサという音が右から聞こえてきた 
言いようのない怖さを感じて何も喋れなかった俺、これは本格的にまずいと感じたAはイノシシがいるのかもーとか言ってた 
今思うともっとマシなこと言えなかったのかとwwwwww 
なんとか女の子たちが落ち着きを取り戻しかけてた時に俺は右側に女が見えた 
白い服きた女が 
それでパニクってAにしがみついた 
俺「やばい、いた、いた、女いたよ!!!」と小声で話すと 右足掴まれた 
その時、「これ掴まれてないフリしたらいけんじゃね?」とよく分からないことを考えて、そのまま歩いてても一向に手を離してくれなくて。
怖さがピークに達した時やっと左が森、という道を抜けて街灯がある他に比べて明るい道に出た 
すると手もいつの間にか離されててAからも離れてた 

そこからはみんなでちゃんと別荘帰れたし泊まってる間は何もなかったけど 
それ以来俺の部屋ではラップ音とノックされる音が続いてる 

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