すっぱり


435 本当にあった怖い名無し 2013/06/10(月) 23:41:08.13 ID:ZPzr9sYC0
昔、建設現場で働いていた。 
工事の親会社なので自分では直接作業することは無いのだが、 
下請けのさらにしたの孫受けの人たちの面々がすごかった。 

重量物の作業で指を潰したり無くした人なんてざら。 
怖かったのは、どうやって無くしたのか、鼻が無い人。 
顔がのっぺらぼうみたいに鼻がこそげてなくなっている。 
骸骨みたいに二つの穴は空いているんだなこれが。 
また焼けどして顔の右半分がえぐれている人。 
にんな流れ者みたいで普段はにこやかなんだが、ちょっと怒ると 
目つきが変わるのが怖かった。 
そういう生き死にの世界で生きてきたんだろ。 

造船所で聞いた話だが、船体の薄い鉄板を降ろすとき、ワイヤが外れて鉄板が 
落下した。 
ずっと下で端に立っていた作業員に掠めて地面まで落下。 
ところが鉄板が掠めたと言うのは勘違いで、鉄板は作業員の上半身を綺麗に 
縦から斜めに切り取って落ちていたそうだ。 
分かりやすく言えば、包丁で作業員の上半身が縦に真っ二つに切ったように 
鋭利に割れていたそうだ。 

前の話へ

次の話へ