家族で同じ夢を…

765 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/01/19(木) 14:47:01 ID:P4DMuHKz0

では、また出張中なのをいい事に暇を持て余してる俺の体験を。

俺が産まれる前日に倒れ、同じ病院に入れ替わる様に入院して以後寝たきりと なった父方の祖父。

そんな祖父が亡くなったのは、俺が随分昔の俺が幼稚園の年少だった頃でした。 
その日の朝の出来事は、うっすらと覚えているに過ぎない。何故か解らないが 
忙しく動き回る母ちゃんや、幼稚園に向かいのおばちゃんに手を引かれて行った事。 
幼稚園から帰ると沢山の親戚や、近所の人達でごった返した家。

しかしその夜に見た夢の事だけは、今でも鮮明に脳裏に焼きついて離れない。 
その夢はこんな風だった。餅を喉に詰まらせた祖父が苦しがっていて、それを 
助けようと逆さ吊りにしている親父。その逆さ吊りの祖父の口に、掃除機を入れ 
吸い出そうとする母ちゃん。それを心配そうに怯えながら見る姉ちゃん。 
その光景を訳も解らずただ見ていた俺。 
そして祖父の喉に詰まった餅が、「ゲボッー!」と吸い出され助かり安堵に浸る4人。

長くなったので分けますね。

なんか皆さん穏やかじゃないねぇ~。マッタリいこうじゃないの。
その夢を通夜を終えて告別式を迎える朝、泊まっている親戚などで朝からごった返す 
台所で、なんとか家族揃って朝食をとる席で、何気なく子供の無邪気さで俺は話した。 
すると見る見る内に家族全員の顔色が変わり、お姉ちゃんが、「私もその夢昨日見たー!」 
「全く同じ夢だよ!」と興奮気味で話すと、親父まで「お父さんもその夢をみた・・・」。 
さらに母ちゃんまでも同じ夢を、それぞれ自分の視点から見ていた。

その場にいた親戚も冗談をいう場面じゃないので、みな一様に驚いていた。 
母ちゃんが、「お祖父ちゃんが家族みんなに苦しかった事伝えたかったんかねぇ~」 
と話し始め、俺は初めてお祖父ちゃんが亡くなったのは、痰を喉に詰まらせて窒息 
してしまった事が原因だと聞かされた。 
夢の中では痰ではなく餅だった事も一致しており、同じ様に助けてあげれれば 
良かったのにと、母ちゃんが言ったのを覚えている。 
朝起きて母ちゃんが祖父を起こしに言った時には、もう亡くなっていたそうでして。

家族の絆を感じた、不思議な夢のお話でした

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