落書き

55 名前:落書き 投稿日:2007/02/26(月) 16:06:58 

俺が体験した話。 
中学三年の時、墓場の近くで筆箱を拾った。 
中にはよくある油性ペンが5.6本入っていて、消しゴムとかそういうのはなかった。 
紙に書いたらインクがまだ出たから、友達数人に気前よくあげた。 
普通の油性ペンより変な臭いがして、俺は使わなかったけど。 
でも俺が油性ペンをあげた友達は結構使ってたみたいで、 
「よく使えるよな、変な臭いしねえ?」って言ったら、 
「普通の臭いじゃん」って言われて、俺は首かしげた。 

で、ある日の休み時間に友達の一人が机で眠ってたから、 
油性ペンあげた一人がふざけて、あの油性ペンで眠ってる奴の顔に落書きした。 
おでこに「肉」って書いて、みんなで大笑いしてたら、 
いきなり眠っていた奴が「痛い痛い痛い!!!」って大声で飛びおきて、 
肉って書いてあるおでこを爪で引っかきはじめて、 
呆然としてる俺達の前で奴は爪で顔の皮をバリバリ掻き毟って、 
すごい血がおでこから流れて、肉の文字の書かれた皮膚がべりってめくれて、 
中からピンク色の本物の肉が見えてた。 
「痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃぃぃ!!」って奴は叫びつづけて、 
駆けつけた先生がなんとか取り押さえて、救急車で運ばれていった。 
それから奴は学校に来なくなった。 
噂では、今でも肉って文字がどうやっても消えなくて、 
手術しても、すぐ皮膚に浮かび上がってくるらしい。 

みんな怖がって、あの油性ペンを学校の裏に捨てたんだけど、 
三日ぐらいして見にいったら全部無くなってた。 
ちなみにあの油性ペン、人間の油で作られたって噂もある。 

 

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