お友達

914 本当にあった怖い名無し sage 2012/09/28(金) 08:41:05.06 ID:4Jm4V47w0

高校時代、よく私の家に友達が泊まりに来ていた。 
だいたい決まったメンツで、その日は確か三人泊まりに来た。 
近くに夕飯を食べに行って、時間は覚えてないが結構遅い時間に四人で帰宅。 
台所に私がお茶とコップを取りに行った。 
2リットルのペットボトルとコップをお盆に乗せて、部屋に戻る。 

お茶をついでいると、あれ? 
コップがひとつ多い。 
何故か何の違和感もなく、私はコップを5つ持ってきていた。 

友達には、なにぼやっとしてんのーと笑われた。 
私もなんで一個多く持ってきたんだろ、 
くらいにしか思わなかった。 

後日、友達が泊まりに来て 
二度全く同じように一人分多くコップを持ってくる私。 
さすがに友達も気味悪がっていた。 
言わずもがな、わざとやっているわけではない。 

数日後、姪が家に泊まりに来た。 
私が帰ったのは確か23時くらい。 
あー、もう姪寝ちゃってるなー 
遊びたかったのに 
なんて思いながら部屋着に着替えてると 
リビングの奥、姪と姉夫婦が寝てる部屋から 
ダダダダッと走ってくる足音がした。 

「おねーちゃん(私)おかえり!!!!」 

ビビった。寝てると思ったから。 
私がただいまとか言う前に姪が 

「おともだちつれてきたんだね!」 
って言った。 

以下その後の会話 


私 「お友達?私一人じゃん」 
姪 「えーおともだち二人おねーちやんの隣にいるじゃん!」 
私 「え、ちょっとやめてよ…」 
姪 「ちっちゃい人とおっきい人がいるんだね!おねーちゃんはどっちとなかよしなの?」 
私 「えぇ?だからどこに友達なんて…」 
姪 「だからここだって!」 

と言いながら、私の横を指差す。 
そして走って部屋に戻っていく。 
私もうgkbr。 


少したって、またダダダダッと私の部屋に戻ってくる。 

私 「どうした?」 
姪 「おっきいひと、なんか怒ってるよ」 

さっきまでは、遊び相手が増えた!とニコニコしていたのに 
このときは全然笑ってない。むしろ泣きそうな、でも真剣な顔。 
ちなみに姪はこのとき4歳ね。 

私 「なんで怒ってるの?」 
姪 「わかんない…こわい…」 
また走っていく姪。こっちの方が怖いです勘弁してください。 

数分後またダダダダッ 

姪 「おっきいひと、かえっちゃったね!」 
私 「え?いつ?帰ったの!?」 
姪 「いま、ここ(玄関)からでてった!もうおこってないって」ニコニコ 
私 「あぁ、そっか…。ん、もう一人は?ちっちゃい人もいるんでしょ?」 
姪 「となりにいるじゃん」 
私 「え、あぁそうだね…。ねぇ、この人にも帰ってって言ってくれないかな…?」 
姪 「しーらないっ」 
走っていく姪。 
私「………。」 

その後、姪が部屋に来ることはなく私もビクビクしながら寝ました。 
ちっちゃい人には残念ながらお目にかかれませんでした。 

おしまい。長文&オチなしで申し訳ないです。 


前の話へ

次の話へ