史上最悪の少年
896 本当にあった怖い名無し sage New! 2013/02/05(火) 12:17:15.90 ID:ui+ksT6g0
1992年3月6日午前9時ごろ、千葉県市川市の写真スタジオ店役員Yさん(42歳)宅で、通報を受けた警官が駆けつけたところ、
この家の4人が殺害されているのを発見、現場にいた長女X子さん(当時15歳)と船橋市内の無職S(当時19歳)に事情を聞き、
翌日にSが殺害を認めたため逮捕した。一家はYさん、妻(36歳)、母親(83歳)、X子さん(当時15歳)、次女(4つ)の5人暮らしだが、
X子さん以外は全員死亡、遺体はそれぞれ別々の部屋に置かれていた。またX子さんも数回にわたって強姦されたり、
切りつけられたりして全治2週間の怪我を負っていた。事件の発端は、前夜、SがX子さんと同伴して、Yさん夫妻の経営する編集プロダクションを訪れて、
社員から預金通帳などを奪ったことだった。社員の通報で、警官がYさん宅に踏みこんだのである。
Sは巨漢と言ってもいい体格の少年だった。犯行の動機について、Sは「女性問題でやくざに200万円払えと脅されていたためお金が欲しかった」と供述。
あまりの残虐な犯行に、一部報道機関は少年事件でありながらSを実名報道した。
Sは4人殺害事件の半年前から1週間前の間に、以下のような事件を起こしている。傷害、強姦致傷、窃盗罪にあたるもので、いずれも自動車で移動中の出来事である。
うち1件のレイプ以外は、相手の運転マナーに腹をたてたもので、S自身は「相手が悪いのだから、懲らしめなければならない」と思っていた。
(1)自動車を運転中、前を走っていた車に「走り方が遅い」と文句を言いに行き、運転者を引きずり降ろして殴り、鉄製の棒で背中などを殴打した。
(2)深夜、運転中に見かけた通行中の女性(24歳)に、ナイフで脅したり、鼻骨が骨折するほど顔面を殴りつけ、自動車に乗せて自分のマンションまで連れていき強姦した。
Sは「レイプしたい」と思ったのではなく、「暴れたい」と思って家を出たという。
(3)自動車を運転中、後ろの車にフラッシングされたことを怒り、運転者を引きずりおろして、鉄製の棒で数十回殴り、運転免許証を奪った。
(4)自動車を運転中、危険な割りこみ方をされたことに怒り、相手の車の運転席に乗りこみ、ナイフで数十回切りつけたり、刺すなどし、運転免許証を奪った。
フィリピン女性と結婚したSは、妻が帰国している間に別のフィリピン女性と関係を持った。彼女もフィリピンパブに勤めていた。
Sはこの女性を店から無断で連れだし、2日間過ごした。 結局、女性は店に戻ったが、店が関係する外国人ホステス斡旋業者らは、
この一件の落とし前をつけるために、Sから金を取りたてるのに暴力団幹部に依頼した。
2月10日、依頼を受けた暴力団員が、船橋市のSのマンションまで押しかけ、彼の自動車の窓ガラスを叩き割った。
その翌日には、2名の暴力団員から激しいリンチを受け、「君がしたことで店の損害は300万ぐらいになる」と解決金を要求された。
2月12日午前2時過ぎ、車を運転していたSは、自転車に乗っていたX子さんと接触。これがSとX子さんの初対面である。
Sは以前レイプしたことを思い出して「もう1度やろう」と車を走らせており、X子さんの方はシャープペンシルの芯を買おうとコンビニに向かっていた。
Sはいったん病院に連れていって治療を受けさせたが、長いあいだ待たされたことに腹をたて、その帰り道に車内でナイフで脅し、頬や手首を切りつけたうえで、
自分のマンションに連れこみ強姦した。その際、X子さんの生徒手帳から、住所氏名をメモしている。
3週間後の午後4時半頃、高層マンションのX子さん宅に強盗目的で侵入した。その時、家の中では祖母が1人で寝ていた。
Sは祖母を蹴り、現金8万円を奪って、「通帳はどこだ」と尋ねた。途中、Sはトイレに入ったが、その隙に祖母は警察に通報しようとした。
Sはあわてて電話機を奪ったが、祖母はSの顔に唾を吐きかけたため、コードで首を絞めて殺害した。
Sはいったんエレベーターを降り、自分の車に戻ったり、ジュースを飲んだりしたが、再びX子さん宅に戻り金品を物色した。
午後7時頃、X子さんとその母親(36歳)が一緒に帰宅。Sは包丁を突きつけて脅し、母親をうつ伏せにしたまま通帳の在り処を尋ねたが、
知ることができなかったので背中に数回突き刺した。母親はX子さんに別の部屋に運ばれたが、まもなく失血死した。
さらにX子さんの妹が保母に連れられ保育園から帰宅。SはX子さんに命じて、テレビを見させている。
Sはさらに夕食の準備を用意させ、3人で食事。弟を別の部屋に移してから、X子さんを強姦した。
午後9時半頃、父親Yさんが帰宅。Sはその時行為中であった。Sは父親の肩に1度包丁を突き刺し、「俺はヤクザだ。おまえの書いた記事で迷惑している」
「通帳でも現金でもよいから、300万円くらいを出せ」と脅し、現金16万円、郵便貯金通帳(額面258万円)、銀行預金通帳(額面103万円)を奪った。
さらに母親名義で経営する会社の通帳があることを知り、X子さんと同伴して部屋を出た。 だが再び1人で戻ったSは、父親の背中を刺し失血死させた。
その後SとX子さんは、両親が経営する編集プロダクションへ赴き、X子さんが「ヤクザが、お父さんの書いた記事が悪いとお金をとりに来ている」と、
残業中の男性社員から預金通帳7冊と印鑑7本を受け取った。その帰り道にはラブホテルに寄って、通帳の額面などを調べた。ここでも3度、X子さんを強姦している。
未明、X子さん宅に戻ったSは、寝ていた次女の泣き声を耳にして、事件が近隣の住民に発覚するのではないかと恐れ、背中を包丁で刺して殺害した。
そしてこれを非難したX子さんの腕や背中も切りつけている。X子さんが抵抗らしい抵抗をしたのはこの時だけで、おそらくずっと恐怖に支配されていたものと思われる。
午前9時ごろ、警察官がX子さん宅に駆けつけると、Sは血のついた包丁をX子さんに持たせ、「今、女友達の家を訪問したらみんな死んでいて、少女が包丁を持っていた」などと、
罪をなすりつけて逃走しようとしたが逮捕された。
1994年8月8日、千葉地裁・神作良治裁判長は「犯行は残虐、冷酷。金目当てに何の落ち度もない4人もの命を理不尽にも奪うという身勝手な動機で、
たぐいまれな凶悪犯罪」として求刑通り死刑を言い渡す。
1996年7月2日、東京高裁で控訴棄却。
2001年12月3日、最高裁上告棄却。少年事件での死刑確定は永山則夫以来だった。
終わり