母ふたり

248 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/08/22 19:07

中学時代の話。 
夜9時ごろ、2階の居間でTVを見ていた。居間の隣はすぐ廊下で、 
その廊下のドンつきに机が置いてあって、ガラスの障子を挟んで居間のTVが 
置いてあるので、TVの正面に居ると机も見えるし、振り向くと階段も見える。 
その時は別に振り向かなかったのだけど、階段を上がってくる気配がして、 
ふと横を見ると、母が机の前に居て、何か探しているようだった。 
自分は母親に、何を探しているのかと聞いたけど、母は無言。 
なんだぁ?と思いつつ、またTVを見ていたのだけど、 
目の端に写る母がまだ普段着のままなので、「まだお風呂に入らないの?」 
と聞いた(母はいつもその時間、入浴していたので)。やはり無言。 
ヘンなのーと思っていたら、母はそのまんま階段を下りていってしまった 
(それは振り返って降りていく姿を確認した)。
それから5分も経たないうち、母がパジャマ姿で「あーサッパリした」とかなんとか 
言いながら、再び階段を上がってきた。 
「あれ????もう入ったの?ついさっき2階に上がってきたよね?」と聞くと 
「何言ってんの?夕飯後、一度も2階には来てないよ?」と・・・。 
自分は母が自分を騙してると思ったので、「すぐそこで机のものを何か 
探してたじゃん!」とか「声を掛けたけど知らん顔してたくせに」とか、 
いろいろ言い募ったけど、母はキョトンとした顔で知らないと言うばかり。 
母が言うには、もう20分以上前から、風呂に居たと。 
そいで気が付いたんだけど、自分が見た母は、確かに母の持ってる 
服を着てはいたけれど、その日に母が着ていた服とは、違うものを 
着ていたんだよね。

妙に手の込んだ騙され方をしたと考えてもいいんだけど、 
わざわざ違う服に着替えて、2階に上がって探し物をしてるふりして 
また降りていって2,3分で風呂に入って出てくるってのもヘンな 
話だし、自分は確かに母の姿を見たし、20年近く経った今でもホントに不思議。 
無駄に長くてスマソ

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