トイレ

236 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/21 23:48

大学に入ってすぐだから、6年程前の夏 
不可解と言うか、いまだに謎な体験をした事はあります。
僕自身某コンビニでバイトしてたんですが、 
シフトに入るはずの先輩が出てこない。 
当時、携帯はあまり普及してなくて先輩と連絡が取れない状況。 
おそらく、寝てるんじゃないのか、という店長の判断で 
僕と仕事上がりのバイト2人で先輩のアパートに様子を見に行く事になりました。

バイト先から自転車で数分、アパートというかワンルームのマンション。 
もう一人のバイトのYは何回か遊びに来た事があるとの事、僕は初めてでした。 
インターホン、応答なし。ドアノック、応答なし。 
「バイトのシフト、度忘れしてるんじゃないのかな」 
「でも、あの人ほぼ毎日でしょ。シフト」 
そんな風な会話をしてたと思います。で、何気なくドアノブを引くと 
カギがかかってませんでした。 
ドアが開く。と同時に大音量。

で、結果。先輩はいませんでした。 
ステレオから流れていたのはAPHEXTWIN(うろおぼえ)というアーティストの 
のピアノの様な曲でした。 
狭いフローリングの部屋。意外に綺麗でした。 
ひどく寒かった記憶があるから、エアコンは入りっぱなしだったと思います。 
だけど、僕とYはそこでいやな物を見ました。

長くなってすみません。慣れないもんで。
先輩の部屋。 
「それ」があったのはユニットバスと部屋をつなぐドアの部分。

工事現場で使うような黄色と黒のまだらのロープ。 
それがドアの上の天井からのびて僕の背丈ほどのところで輪になっていました。 
とっさに連想したのは首吊り。でも死体はない。

ただ、ロープだけがぶら下がっている。

そのあと、先輩はいなくなりました。というか、行方不明ということになって 
両親が部屋を引き払ったとか、人づてに(主に店長から)ききました。 
特に警察が来たと言う事もなかったし。 
なんか、いまだに謎だし、たいしたオチもないんですが、 
あの大音量のピアノと、冷えた部屋と、ぶら下がったロープは今でもたまに夢に見ます。

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