夜の高校で見たもの

279 名前:掃除機 ◆q6LZPu7fRI :02/10/05 03:28 
俺が高校生の頃。
友人達7~8人で肝試しをやろうという事になり近所の墓地へ行った。
しかし、人数が多いこともあり、いまいち盛り上がらなかったので
近くの高校に忍び込もうという話になった。
この高校は田舎にあるためか門や昇降口の鍵は開いていて、
よく友人達は忍び込んで黒板に落書きなどを残してたらしい。
なのでその日も落書きをしにいくことになった。

高校に着いたのは夜中1時過ぎ。
いつもは正門から入るのだがその日はグラウンド側から入る事になった。
グラウンドの奥にそびえ立つ校舎というものは不気味なものだ。
しかしその時の目的は肝試しっていうより落書きという悪戯だったので
さほど恐怖心はなかった気がする。
その時、校舎の2階の教室の窓に人らしきものを発見した。
最初はカーテンか何かだと思ったのだが
他の友人も発見し「人が居るじゃん」と言ってたので
見間違いではないようだった。 

でもよく見るとちょっとおかしい。
その人は子供?を肩車してるように見えた。
夜中に暗い教室で、しかも肩車して窓を覗いているって言うのは
俺にとって充分不気味だった。
でもそこに居た連中全員が見てるので幽霊じゃない気はした。
「あいつ何やってるんだ?」
その時である。 

肩車をしている人間がそのままの状態で平行移動した。
なんというか、説明しづらいのだが、
肩車して窓の前に立って身体をこちらに向けている状態なのに
身体の向きを変えずそのまま横に動いた。
普通の人間だとしたらスケボーにでも乗ってる感じ。
その場に居た全員がそれを見て
瞬時に恐怖を感じみんな一斉に逃げ出した。
今となっては生身の人間なのか幽霊なのか確認できないが
俺は思い出すと今でも怖くなる。

長文スマソ 

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