ごはんですよ

305:本当にあった怖い名無し:2008/05/12(月) 14:55:52 ID:El2kSp10O

どこまでマジかわからんが書いてみる(ソースは専門学校時代のクラスメート) 

そいつの友達の兄貴がちょっとDQNで、
夜に校舎忍び込んで理科室のビーカー盗んだりするような人だったらしい。 
まだセコムなんてない時代だ。 
で、ある日友人ABとBの彼女を連れて忍び込んだんだが、何かおかしい。 
侵入方法は、校舎裏に回り込んで鉄製はしご登って屋上までいって、 
あらかじめカギ外しておいた屋上のドア開けて、そっから・・・という感じ。 
用務員さんや教師たちもさほど気にしてない様子で、そこまでして入る 
奴なんていないだろうと。実際、実害は過去にはなかったそうだし。 

で、何がおかしいかというと、屋上ドア開けると
三階への下り階段がある通路があって、降りるとまたドアがあり、 
それを開けると三階に出るんだが、その下り階段がある通路がやけに寒い。 
季節は七月、冷房なんて気の利いたものがあるのは職員室と校長室だけ。 
でも、ま、ここまで来たんだし帰るのもアレなんでそのまま三階へと入った。 

屋上からのドアを開けて出ると、技術室や調理実習室が近くにある場所に出るんだが、 
なんかカタカタ音がする。調理実習室から。 
ビビるBの彼女を除いた三人が暗い中を見るが、誰もいない。 
温度差で何かがきしんでるんだろ、やけに寒いし。 
そんなこと言いながらフラフラし、自分達の教室でくっちゃべってると、ドアがいきなり開いた。 
「おばーー!」 
びっくりする四人。 

声の主は友人Cだった。四人が来る少し後から来たのだ。 
本当はBの家で合流する予定だったのだが、遅れてしまったらしい。 


んで、和気あいあいと話してたら、Cがこんなことを言ったそうだ。 
「ところで、チョリ室(調理実習室)のあれ、○○ちゃん(Bの彼女)が作ったの? 
流石にやばくね?電気つけっぱなしでさ。やっぱ下準備してあったとか?」 
最初、Cの言っていることの意味がわからなかったそうだ。 

なんでも、三階に入ったら調理実習室が電気ついてて、和食が作ってあったというのだ。 
「いい匂いもしてたぞ」 
みんながガクブルで行ってみると、電気はついてなかった。 
Cに一杯食わされたかと思ったが・・・ 
・・・あきらかに食事した後の食器が、流しに重ねて置かれてあったそうだ。 
慌てて五人はもと来たルートで逃走、泣きが入りまくりだったってさ。 

後にわかったんだが、以前からそういうことがたまにあったから、 
用務員さんや教師たちもあまり見回りしなかったらしい。 
一番凄かったときはある体育教師が見回りで、調理実習室の前を通って、 
本来下の階に行くところを気まぐれでターンして戻ると、 
さっきまで何もなかったのに、どう見ても十席分くらいの
ごはんが用意されてるのを目撃したときだそうだ。 

追記。 

その現象をしる人達は、『ごはんですよ』っていう名前でそれを呼んでるそうだ。 
今もまだ、彼らはそこで晩餐会やってるのかもしれないね・・・ 

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