母に憑いてた霊

74:本当にあった怖い名無し:2009/02/13(金) 17:09:50 ID:13PMpl+H0
うちの母親から聞いた話を書きます。 
母は嘘をつく性格じゃないのでたぶん実話かと。 

母が若い頃、神社で霊に突然とり憑かれたそうです。その霊は母親の 
体を使ってしゃべり、母親も意識はそのままでその話を聞けたし、 
しゃべらせた後に自分でしゃべることも出来たそうです。 
ようは身体をふたつの人間が共有してる状態でしょうか。 
助けになれることがあれば、と母は霊に身の上話をさせました。 

その霊は女性で彼氏にふられて海に飛び込んで自殺したそうです。 
それがくやしくてたまらまないと霊が言うので、同情した母は 
「なら私が供養してあげる」と、わざわざ千葉県から神奈川まで 
供養するために出かけたそうです。(自殺した場所が神奈川だった) 

自殺した場所で線香やお経を上げて供養したところ、霊は 
喜んだ様子で「神様っているんですね」と言ったそうです。 
母親は神様って意味がわからなかったそうですが、オレにも 
わかりません。ちょっと変な性格らしく、他にもお寺の人に 
母親を指して「この人はあっちにいったりこっちにいったり 
心がふらふらしてるんですよ」と言ったりしていたそうです。 

供養はしたけどまだその霊は母に憑いたままでした。 
ある日、踏み切りで待っていたところ、電車が近づいてきた 
時になって勝手に足が進んでいったそうです。 
慌てて踏みとどまって母が 
「あんた、私を殺そうとしてるでしょ?」 
と訊いたら、コクッと頷いたそうです。 

ここまでしてあげたのになんて人なんだろう、と、恐怖と共に 
その身勝手で薄情な性格に呆れた母親は、お祓いに行き、 
追い出してもらったそうです。 

そうそう、祓ったときは口から風のようなものが 
出て行ったそうです。終わり。  

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