616 名前:いつもマジレス :02/08/23 15:22
 ほんのり怖いというか、このスレにもあった「末期の飲み物がカルピス」
のおじさんの話と似てる話です。

 おばさんが、30才半ばくらいで脳溢血かなんかで亡くなったんですよ。
京都の方で身のこなしも容姿もすごくキレイな人。私のアコガレの人でもあ
ったんです。
 まだ生まれて間もない子供を残して亡くなったおばさんを偲んで、沢山の
方がお通夜に来てくださいました。
 お通夜がひととおり済み、親戚だけで祭壇のある部屋と続いている和室で、
お茶を飲みながら「いい人だったよね」とか「子供が心配」という話をまった
りとしていました。
 すると「ぽとん」と祭壇の方から音がするんです。その場にいた全員が祭壇
の方を見ました。

 畳の上に、祭壇に供えてあった柿がひとつ落ちてたんです。
 のせ方が悪くて落ちたのかね~、なんて話ながら、私がその柿を元のとこに
戻しました。円錐状に積まれた柿の山の上に、ちゃんと安定するように。

 また一同で雑談を始めると、「ぽとん」と・・・。
 さっきの柿がまた落ちたのです。
 窓は開いてたと思いますが、そよ風くらいで落ちる重さの柿じゃありません。

 「きっとおばちゃんが“みんなで食べて”って言ってるんだよ」と親戚のひと
りが言い、その柿を剥いて食べました。

 深夜、しかもお通夜が終わったあとの事ですが、全く恐怖感はなく、ただ「不
思議な事があるものだ」と、ほんのり考えてました。

 私はあまり柿が好きじゃなかったので、いただきませんでしたが^_^; 

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