おばあさん

551 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/08/19 04:33
高校の時、友達がうちに泊まりに来てたんですよね。
夜になって、とはいえ真夜中ですけど、そいつ写真が趣味で、
月の写真を撮ろうってことになったんです。
時刻は多分3時過ぎぐらいだったと思います。
ほいで、うちの居間の窓のところに三脚を立てて撮ってたら、
田圃を挟んだ10メートルぐらい向こうの道をおばあさんが歩いてるんですね。
夜中の3時とか4時ですよ、乳母車押しながら。
うちは結構な田舎にあるので、こんな時間には車も通らないんです。
友人と「おばあさんとはいえ、早起きしすぎじゃない?」とか話してたら、
2人ともあることに気づきました。 歩くのが速い、速すぎる。
「はやくない?」「うん、はやいよね」「でもまぁ、あんなものなのかな??」
半信半疑な2人はそこでまた気づきました。
「無音で歩いてるよね」「無音潜行だね。。。」「乳母車押してるのにね」
他に歩いてる人がいないから、音については比べようが無かったです。
私たちは写真を撮り終えてからも話し込んでいました。
ふと気づくと、外はすっかり明るくなっていて足音が聞こえます。 ジャッジャッジャッ...
おじさんが朝の散歩をしていました。 聞こえるのは鳥の声とおじさんの足音だけ。
幽霊だったんでしょうかねぇ。

ちなみに、この時のおばあさんは透けていませんでした。
幽霊って確定できるモノは見たことがありますが、透けていたり、透けてなかったり、
統計的にはどっちが多いんでしょうね?  

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