初老男性

253 名前:あなたのうしろに名無しさんが  :02/07/19 09:39
あぅぅぅぅー。十年以上たっても衝撃的で怖い。

医大から丸岡に抜ける道路。
医大方面から直ぐの診がに有るバス亭近く。
以前は田んぼがずっと続き、遥か遠ーーーーーくに道路を挟んで御墓。
早朝、釣りに行くとき複数で医者も含め目撃。
医者は職業柄、絶対認めたくないそうで(目撃時は顔面蒼白)。
話しすると身震いするほど怖い。
早朝3時30~4時30頃出没。 今でも出るかもしれない。
目撃した時は、道路整備中だった。そこに出た。
医大から、丸岡に向かう道路の右バス停留所の近くで右側の歩道の近く。
福井医大の横に丸岡官舎があるだろ。
その裏側に丸岡町に行く道があるんだ。医大から見て右側のバス停。
http://www.mapion.co.jp/c/f?el=136/18/01.696&scl=20000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=36/06/18.649&size=500..500

福井の冬は、都会では考えられないほど骨まで痺れるほど寒い。
そんな冬の足跡が近づく11月下旬。
「福井新港にチヌ釣りに行こうよ」と連休となった夜明け、、、いや夜更けの
2時には起きて、ゆっくりコーヒーなどの見ながらも3時には
完全防寒の釣り仕度を終え、
凍て付く寒空の中を福井新港目指して慣れた道を走った。
クラッシックの音楽を聴きながらも車の中は、釣りの話しと連休の話しで賑やかだった。
当時、その地域は人家も疎らで、疎らというか、殆ど人家が無かった。

冬に向う季節の午前3時過ぎは漆黒の闇だった。
車のライトと数百㍍先に点在する街路灯しか見えず
後は、田んぼばかりだった。
とうじ、その道路は工事中だったため、速度を30キロくらいに落し
丸岡方面に走行した。
車のライトをトップにしてる光の中で何やら蠢く物があった。
車はゆっくりとその動く物体に近づいて行った
何かがピョンピョン跳ね上がってるな。と思ったと同時に騒がしかった車内は
水を打つた様に静まり、全ての視線は右側の歩道に移っりクラッシックのピアノの音色だけが
嫌に耳障りな音になって来た。 
物体に近づきその者が何であるかわかったとたん恐怖で音が掻き消えた。
ライトに照らされて、上下50cm程垂直に飛びあがっていたものは
初老の男だった。
しつこい様だが 冬の 福井 11月下旬の 極 寒 の 中、
夏の半そでのシャツを着、グレーのズボン、頭には帽子。
そして、半そでのシャツの袖には、、、、あぁぁぁぁあぁーーー。
腕が無く袖だけが、ぴらぴら男の動きに合せて揺れていた。

何より、操り人形の様に飛び跳ねている 足が、、、、あぁぁぁ。
膝下10センチのところで、あぁぁぁ 消えていた。
今でも、くっきりと思い出す。
帽子の隙間から見えた白髪混じりの髪、痩せている体。

ドライバーの医師も目撃のショックで車が停止するほどアクセルを踏む事が出来なかった。
男の目撃から脳みそが何であるかを判断するまでに20秒はかかった。

沈黙のあと、
誰かが「今の見たか?」 唾が出なくて声が擦れている。
自分も手が恐怖で震え出した。「腕が無かったよ」
「足が無かったよ」  「飛びあがっていた」 「なんで夏服?」
疑問が同時に飛び出た瞬間、ドライバーは急発進した。
ドライバー「怖い、怖い、あれは絶対幽霊だ。」
     「追いかけて来ないか」 「車の上に乗られないか」
     「誰が後ろ見ろ」  誰もが泣きバニックになった。
自分「こんなクラッシック聞いてるから悪いんだよー」と
カセットを抜き取ったとき、ドライバーの方に身を傾けた瞬間、、
見てしまった。  バックミラーを・・・・・、
バックミラーに写っていたのは
真っ暗闇の中、男の周辺だけが異常に光っていて
腕の喪失した半そでと膝から足が無いためヒラヒラ揺れているズボンのまま
前より凄い勢いで1㍍近く、宙に浮かびながら
上下にピョンピョン飛びあがっている初老男性の姿。

狭い車の中は、大の大人の阿鼻叫喚。
農道を140キロで突っ走り(あまりの恐怖で死んでも良いと思った)
福井新港近くの釣り道具屋の明かりが見えた時は
なんとも言えない安堵感でいっぱいだった。
当然、釣りは恐怖で手が震え餌を付けられず、昼間まで海を見て過ごした。

聞いた事無いのは、当然。
目撃者の自分達は福井の人達には口外してない。
だって、医者もいたからね。
自分も仕事柄、殺人・腐乱死体・縊死・溺死・事故でお亡くなりの方など
普通の人では摂しない事してたけど
あれにはビビッテ今でもトラウマで震えがくるので、カキコミが直ぐできない。
目撃した仲間では、口外一切しない事が約束になった。
                       ~~完~~ 

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