じいさん

904 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/22 11:10
俺が高校生の頃、皆で海に行った時の話し。

野郎ばっかりで目的は無論ナンパだった。そこそこかわいい子に
かたっぱしに話しかけた。しかし結果は惨敗。しまいにはうざい
とか言われ、俺達はだんだんシビレをきらしてきた。

とりあえず浜辺をぶらぶら歩いてたら、テトラポット付近にじいさんが
一人でくつろいでいるのが見えた。
うさばらしにからかってやろうと思った。一人でなにしてんの?のど乾いたから
なんかおごって。てゆーか金くんない?
するとじいさんは「おーそーか。金が欲しいか。金ならいくらでもあるぞ」
まじかよ!?と思ったが、だんだん興奮してきた。そこに知らない男が
やってきた。「なんだおまえら?」
俺達はその男の背中から見える、凄い入れ墨を見て血の気がひいた。
続いてその道の人たちがぞろぞろやって来た。
結局、じいさんは893のお偉いさんで、俺達はとっさに土下座して謝った。
じいさんは不敵な笑みを浮かべこう言った。

「ビールでも飲んでくか。」

いや、未成年だっちゅうに。 

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