876 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/19 22:22
よくある金縛りエピソードかもしれないけど、怖かった体験なので書きます。
古い二階建ての家に住んでいたときのこと。
夏は2階の自分の部屋に冷房がないので、どうしても我慢できない夜は
家族が寝静まった頃を見計らって茶の間に掛け布団だけ持って下りて、冷房つけて寝てた。

その夜も夜中の1時を過ぎても全然涼しくならなくて、
我慢できずに下に行って、茶の間の冷房をつけて寝ることにした。あぁ、これで気持ちよく
寝れるぞ、そう思ってうとうとしかけたら、2階の自分の部屋の窓がガタガタ鳴ってるみたいな音がした。
あれ?風が出てきたのか?と、ぼんやり思ったが、眠気が襲ってくる。
眠いから放っておこうとした瞬間、階段を誰かが下りてくる音が聞こえてきた。
親は茶の間の隣の1階の部屋で寝てるはずなのにおかしいぞ、一体誰だ?泥棒か?とギクリとした。
だけど身体が動かない。
嫌だな、やめてくれよ、と思ったけどどうしても動けない。

階段を下りてくる音と気配がはっきり分かった。
やばい、これは今日こそは見ちまいそうだなと思った。
足元の壁を見ると階段下のドアが静かに開きだすのが見えた。
うわあ、誰だ、誰だ、と目を凝らして見ると真っ暗の隙間には何も見えない。
でも開いていく。
もう駄目だ、と目をつぶろうとした時足と胸のあたりをものすごい勢いで走り抜けてく足みたいなものに踏まれた。
形とかは見えなかったけど、感触は足だった。
それ以来、茶の間で寝るのやめた。
おわり。

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