大学寮

415 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/05/18 07:01
今から八年前の五月のお話 

大学の寮に住んでたんだけど、その寮は凄かった
古戦場の近くで、その関係のお寺が近所にあり
さらに寮のとなりの竹林には首塚があった
俺の部屋の真下の部屋では首つり自殺がおきたし・・・

だから霊感の少しでもある奴は入居どころか近寄りもしない
寮の奴らは霊感が無いどころか寮に入るまで
金縛りにもあったことのない奴らの集団なわけなんだけど
たいてい入寮して二・三ヶ月以内には面白い体験をみんなする

その年の新入生で俺の部屋の廊下をはさんで向かいの部屋へ
入ってきたのがAだった、その部屋は窓から竹林がみえ
寮の中でも一番おもしろい体験のできる部屋だったが
Aはまったく気にしてないようだった。

ゴールデンウィーク中のこと寮の暇な奴らが集まって
麻雀をすることになった、そのなかにAもいた。
麻雀を打ちながら
寮で起こる不思議な現象についての話になった
俺「A、お前そろそろ体験したんか?」
A「すこしだけっすね」
俺「お前のまえに、あの部屋におった先輩は窓開けて寝てたら
  竹林から生首が飛んできたって、いっとったぞ」
A「飛んできましたよ」
俺「!!・・・・で、どうした」
A「別にどうも、なんか金縛りとかになって、むかついたんで
  殺れるもんなら、殺ってみろ、て思ってたら消えました」
俺「・・・」

とここまでで話が終われば笑い話になったんだけど・・・
Aは五月の後半に交通事故をおこし
四日間の昏睡状態の後 亡くなりました
首の骨を骨折して・・・

その後もこの寮ではいろいろなことが起きました
ほんのりと恐かったです 

415の後日のお話

Aが事故って一週間後、Aの両親が部屋をかたずけ
その部屋は荷物の無い空き部屋になった

Aのことにはそれなりに動揺したが
知り合ってまもないこともあって
すぐに以前と変わらない生活にもどった

六月になったある晩
俺の部屋で寮の奴らと麻雀をしていた
明け方の四時すぎになった時
廊下からほかの部屋の扉をノックする音が聞こえた
俺以外はみんな下の階の部屋のやつだったので
気にせずに麻雀を続けていた

そのときAの部屋の隣のB先輩が俺の部屋にやってきた
俺「先輩もまざりますか?」
B「・・・おいAの部屋のなかで誰かがノックしてやがるぞ」
俺「!!・・・またですか?」
B「うるさいから、お前らなんとかしろ」

よくあることなんだがAのことがあったので
すこし気味が悪かったが
俺の部屋の向かいのAの部屋の扉を開けた
真っ暗で、締めてあった窓が開いていたけど
それ以外に別におかしなとこはなかったし
ノックの音も止まったので
俺以外の奴らはすぐに俺の部屋にもどり
おれも窓を閉めてから部屋に戻った

麻雀が終わった後
その日の夕方まで俺は寝ていた、起きてみると
なんか首が痛い、寝違えたかな?と思っていたが
二日ぐらいしてどんどん痛みが増してきたので
病院に行ったら、ひどいムチウチだといわれ
なぜこんなになるまで、こなかったんだと
医者に怒られた・・・

俺以外の奴らにはなにもおこらなかったから
偶然だとはおもうけど
ほんのり恐かった

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