寝息

148 名前:ストーリーテラー :02/02/20 17:40
このスレタイの「ほんのり」ってなんか いいですね(笑。
怖そう。

軽いやつをひとつ。
もう10年以上前に雑誌で読んだ話です。
あるタレントが、古具店でアンティークなベッドを買ったのだそうです。
やや幅のあるシングルベッドですね。
一人暮らしの部屋に持ち込み、就寝した一夜目の夜に。
夜中の2時過ぎ、奇妙な気配で目が醒めました。
かすかに、自分以外の誰かの 寝息が聞こえる・・・・
それも、ごく近い位置で・・・! 

寝息は、タレントの左側の位置から 途絶えることなく聞こえてきます。
薄闇のなか、タレントは目を凝らしました。人影は見当たりません。
・・・! 
タレントは飛び起きると、震える手でベッドサイドのスタンド
のスイッチを入れました。
途端に、謎の寝息は聞こえなくなりました。

寝息は毎晩灯りを消し、就寝して数時間後に 必ず聞こえたそうです。
タレントが寝ている位置の、やや左側。

数日後 思い余って ベッドは売り払ってしまったそうですが・・
「気持ちよさそうに眠っている幽霊」って、実害はないのでしょうが、
自分が夜中ふと目覚めた時に 何者かの 寝息が頬にかかったら・・
と思うと、心臓に悪いので めっちゃ はた迷惑ですね。
                      怖くなくって しつれい。 

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