裏六甲

283 名前:裏六甲 :01/09/04 10:01 ID:azAizBy.

ある人(仮にAさんとする)が、夜一人でツーリング中、
運悪く単独事故に遭ってしまい、霧が深く一人では事故の
処理はおろか帰れないので、友達に助けに来てもらおうと峠
にある電話ボックスに入った。

霧の中で地面を何かがやって来るのが見えたので、
目を凝らすと、それはだんだん近づいて来る。

はっきりと、それが何か分かる頃にはボックスの
すぐ近くまで来ていて、何と恨めしそうな表情の上半身だけの
人間だった・・・。

胴のあたりは血で染まり、内臓をひきずっているにもかかわらず、
それはボックスめがけてずるずると這ってきている。

驚いて電話の相手に話していると、それはボックスに
張り付くように周りをぐるぐる回りはじめた。ガラスに囲まれ、
Aさんに逃げ場はない・

・・。恨めしそうな顔はAさんを見つめつづけている・・・。

Aさんはあまりの気味の悪さと恐怖に気絶してしまい、
朝になって友達に発見されるまでそこにいた。
ボックスから体を出して倒れていたそうだ。 

Aさんの胴回りには血糊がぐるりと輪をかいてベルトのように
なっており、あたりには血の跡すらみあたらなかった。

あとで調べてみると、その電話ボックスの近くでひき逃げがあり、
被害者は胴体を分断されていたそうである。犯人は見付からず、
被害者が下半身を捜してか犯人を捜してかは分からないが、
血まみれの上半身だけの体で這いずりながら夜な夜な現れるという
噂があったそうだ。

想像してみてくださいぃ。気持ち悪いと思いませんか?
私、話聞いて悪寒が走りましたよー。 霧の中一人きり、
閉ざされた電話ボックス、周りでまわる血まみれの上半身・・・。
しかも逃げるところがない!気絶もしますよねぇ、
ひーん、恐いよー。ホラーな話だー、
とひさしぶりに思った一話です。
夜の峠には今後絶対一人じゃいけないよー。

いやいや。毎度恐いですなぁ・・・

そう言えば、今回更新のお話にサンルーフの話がありましたね。
私、この話で3年ほど前の夏のことを思い出しました。
原チャリで知多半島南部に向かって走っていたときのこと、
海水浴帰りの車がかなり渋滞していました。
(私は反対車線だから空いてた)
ゆっくり走る対向の車線の白いセダンのルーフの上に人の
頭が乗っているのが見えました。若い男性で、何がおかしい
のかへらへら笑っています。「あー、サンルーフから頭出してる。
渋滞してるから暇なのねー。 海水浴帰りで元気だなぁ。
目立ってるぞ」
などと思いながら走っていましたが、
すれ違いざまもう一度その車を見ると、サンルーフが、ないんです。
その代わり、人が一人腹ばいでへばりついてましたけど(笑)
まさに大の字・・・。熱くなかったのだろうかルーフの
上ちなみにその先の道には自動車専用道路がありましたが、
彼は車に乗り込めたのでしょうか?
セダンの座席には5つ頭があったんだけど・・・。
トランクにでも入ったのか、連れの車があったのか・・・。
夏ってのは人をおおらかな気持ちにさせるものですねぇ(笑) 

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